「シャドーハウスってなんなのでしょうか?」
エミリコが第21話で"考えないノート"に書いていたこの台詞。
思い返せばアニメ一期のPVにも用いられていましたね。もしも覚えていないという方はこちらの動画をどうぞ!
いやー、懐かしいです!
先日ReoNaさんの「ないない」のレコード版ディスクが発売されたとのことですが、音楽や映像を見ていると当時の興奮がよみがえってきそうです。ああ、三期早く来ないかなあ……(何回も言ってるねこれ)
因みにアニメのキャッチコピーは「この館には"秘密"がある」でした。二期は「この館にはまだ"秘密"がある」です。
ケイトとエミリコと一緒にシャドーハウスという謎多き館の秘密を探っていく。
それもシャドーハウスの楽しみ方の一つであります。物語は200回目前ですが、その過程で実に多くの秘密が暴かれシャドーハウスの「影」が明らかになってきました。その中にはケイトとエミリコ自身の「秘密」も明かされています。きっとこれからも、あっと驚く種明かしがあるに違いありません。
しかし。
それでも一向に見えてこないのが、シャドーハウスという館が何を目的に存在しているかです。
言い換えれば館の主「偉大なるおじい様」の目的です。
今回の記事では、かの謎の存在が何を考えているのかについて考察していこうと思います。
では単行本15巻までのネタバレを含んでいますので続きよりどうぞ。
エミリコが第21話で"考えないノート"に書いていたこの台詞。
思い返せばアニメ一期のPVにも用いられていましたね。もしも覚えていないという方はこちらの動画をどうぞ!
いやー、懐かしいです!
先日ReoNaさんの「ないない」のレコード版ディスクが発売されたとのことですが、音楽や映像を見ていると当時の興奮がよみがえってきそうです。ああ、三期早く来ないかなあ……(何回も言ってるねこれ)
因みにアニメのキャッチコピーは「この館には"秘密"がある」でした。二期は「この館にはまだ"秘密"がある」です。
ケイトとエミリコと一緒にシャドーハウスという謎多き館の秘密を探っていく。
それもシャドーハウスの楽しみ方の一つであります。物語は200回目前ですが、その過程で実に多くの秘密が暴かれシャドーハウスの「影」が明らかになってきました。その中にはケイトとエミリコ自身の「秘密」も明かされています。きっとこれからも、あっと驚く種明かしがあるに違いありません。
しかし。
それでも一向に見えてこないのが、シャドーハウスという館が何を目的に存在しているかです。
言い換えれば館の主「偉大なるおじい様」の目的です。
今回の記事では、かの謎の存在が何を考えているのかについて考察していこうと思います。
では単行本15巻までのネタバレを含んでいますので続きよりどうぞ。
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シャドー家を統率するシャドーハウスの王 私たち生き人形の生みの親 偉大なる創造主様
この長い名前が「偉大なるおじい様」です。
第13話でローズマリーはすらすらとこの名をエミリコに教えていました。ローズマリー曰く、生き人形はこの呼び方をしないといけないそうです。私が生き人形だったら覚えきれなくて即処分されるだろうなあ……(そもそも選別会突破できるほど優秀じゃないですけどね!)(ローズマリーまた登場しないかなあ)
さて、こんな長い肩書を持つ偉大なるおじい様ですが、以前彼が何を目指しているのかについてこんな記事を書きました。↓
「館がすす能力者を欲しているワケ」
かなり長い記事ですので読むのが面倒だという方にご説明いたしますと、
①館はすす能力者を欲している
②すす能力は「大人」になるために必要
③しかしすす能力には色々な種類があり情報収集されている
④すす能力には他に使い道がありそう
⑤館はシャドーを増やす方向に舵を切っている
以上の描写から、私は「館はどこかに侵攻しようとしている」と結論付けました。すす島の外へと進出し、世界を征服しようとしているのではないかと思ったのです。
この結論に達したのは、テイラーが第103話と第110話で言っていた「シャドーハウスの素晴らしさはいずれもっと広い世界に知れ渡っていくべきだからね」という台詞も鍵になりました。常識的に考えれば異常な館なのにそれを「素晴らしい」と世界が認識するとしたら、世界中から正常な思考が失われること以外ありえません。
つまり、世界がシャドーハウスの支配下にある状態です。そうであれば上で挙げた描写に説明がつきます。
もし本当に偉大なるおじい様が世界征服を目指しているとするなら、世界の平和はケイトとエミリコの手に懸かっているいると言っても過言ではないですね。
自分とは何か、どうすれば元の人間に戻れるのかを探すためにケイトは旅立ったのに、エミリコを救うため、こどもたちを救うためときて、遂には世界まで救わねばならないとはケイトの苦労察するにあまります。あかんですなあ、ケイトの煤が止まらなくなってしまう……
しかし、一旦はそうした結論を出したものの、物語が進むにつれて疑問が出てきました。
未だに大人達がこどもたちに積極的に関与する様子が見受けられないのです。
上記で述べたように、シャドーハウスはシャドーを増やす方向に舵を切っており、すす島に移住者を増やそうとしていることからもそれは間違いないと思われます。恐らく「素体」(=選別会で選ばれるにふさわしいこどもたち)を増やすための施策なのでしょう。
ですがその次の段階、すす能力を獲得して一体化をするに十分なこどもたちを育てようとする様子が一向に描かれていないのです。
大人がこどもたちの棟と関わらないことについては何度も作中で語られてきました。
一番古い例だと、第13話で大人に興味を示したエミリコに対してローズマリーが「そんなに詮索してはいけないわあ」と言ったシーンです。
こどもたちの棟において「大人」の存在はひた隠しにされているのです。
そして大人になるために必要な「一体化」は第37話でソフィが「一体化は館の重要な秘密」、すす能力については第44話でバーバラが「すす能力について他の者たちに話してはません」「“星つき”と自ら覚醒した者しか知らない情報です」と述べています。上記の考察記事でも書きましたが、シャドーを増やしたいのならこれらの情報を隠すのは理解に苦しみます。
さらに不可解なのが、物語が進んでも一向に館の秘密主義に変わりがないことです。
単行本8巻ではエドワードが「視察」と称してこどもたちの棟に足を踏み入れています。
第119話ではトマスがこどもたちの前に姿を現した上に、しまいには第120話ですす能力を披露しています。
「一体化」の実情はともかくとして、こどもたちにとって大人とは未知の存在ではなく、すす能力も周知の事実になっているのが現状です。
ところが、それにも関わらず館の姿勢は変わりません。ここまできたら何もかも情報開陳してしまっても良さそうなのにその気配は見えません。
いや、それどころではないですね。
第156話では重鎮達の手によって、「勝手にこどもたちの棟ですす能力の情報を解禁」「ルール違反は許しがたい」という理由でトマスは粛清されています。もはや今更口止めしても遅いのに、それでも館はすす能力の情報を頑なにこどもたちの棟で漏らしたくないようなのです。
となれば「一体化」についても同じでしょう。
ここまでくると慣習とかではなく、明確な理由があって館は「すす能力」「一体化」の公表を拒んでいるとしか思えません。
こどもたちに「すす能力」を獲得させ、「一体化」によってシャドーを増やすことよりも優先すべきことがあるが故に、こうした対応をしているとしか考えられないのです。
ですが、何のためにそこまで館が秘密主義を徹底するのか分かりません。そうまでして一体何が館にもたらされるとでもいうのでしょうか。正直私には何も浮かびませんでした。
ところが、ふとした瞬間にこんな考えが頭をよぎりました。
『もしかしたら偉大なるおじい様には「目的」などそもそもないのではないか』
いきなり何を言い出すんだと思われるかと存じます。私も記事を読んで下さっている皆様の立場になれば同じことを言うと思います。しかしそう考えるとこれまでの描写に説明がつくのです。
先程「目的はない」と書きましたが、正確に言うと「シャドーの行く末に目的はない」となります。
かいつまんで言いますと、偉大なるおじい様はモーフがこどもたちに擬態化し、こどもたちが自らの手ですす能力を獲得し、彼ら彼女らが「一体化」し、そしてシャドーとして成長していく過程そのものを重視しているということです。
ようするに子供が虫の成長を観察するが如く、モーフがシャドーへと進化する様子を興味深く見ているのではないでしょうか?
思えば、シャドーハウスの秘密主義はこどもたちに関することだけではありません。
第117話ではエドワード一行が「モーフの森」に案内されていますが、その際にジェラルドとテイラーはこんなやりとりをしています。
ジェラルド「なぜモーフのことをもっと調べないのです?詳細なことがわかればシャドー化に有利な個体が分かるかも知れません」
テイラー「…モーフを調べるだと?それは背徳的で品のない考えだ!モーフがシャドーに生まれ変わるのは自然の摂理!」
ジェラルドの言い分はもっともです。館が本腰入れてシャドーを増やしたいのであれば、モーフについてもっと研究して情報を得るべきです。そうすればもっと効率的にシャドーを生み出すことが出来るでしょう。
ですがテイラーの台詞は前近代的とも言うべき考えです。テイラーのポジション的に偉大なるおじい様の真の目的を知っているとは考えづらいですが、それでも彼の台詞からはシャドーハウスにおける平均的な思想が現れているように思います。
モーフの捕獲から「一体化」までなるたけ手を付けないようにする。
そうした方針が大人たちの棟で共有されていると考えた方がこれまでの描写が腑に落ちます。それならば今までの秘密主義にも納得です。
ここまできたら偉大なるおじい様が何者かも分かろうというものです。
では述べます。
これまでの推察から、偉大なるおじい様はミラーハウスにいた学者か研究者だと思います。
研究対象に手を付けず、ありのままの様子を観察するという館の姿勢を説明するにはそれが一番しっくりきます。だからこそあそこまで秘密主義なのです。
先程トマスが粛清されたと書きましたが、あの時の重鎮達の意見を翻訳するならば『偉大なるおじい様の研究の邪魔をするな』と言ったところでしょうか。それならばトマスに対する処罰も致し方なしです。怒られない方がおかしいですね。
振り返れば、単行本10巻の第107話でエミリーはこう供述しています。
「あれはきっと誰かが起こした事件…」
彼女はモーフの襲撃から逃げる際に、モーフと一緒に館の人々を追いかける人影を見たと言います。それこそが今シャドーハウスに君臨する人物だとしたら、「偉大なるおじい様」なる尊称で呼ばれていてもおかしくはありますまい。まさにケイトが言う「元凶」そのものです。
因みにここまでの推察を基に、
かのモーフと共にいた人物=“恩恵の欠片”の開発者=偉大なるおじい様
だとも私は考えています。
第107話でエミリーは、モーフが突然凶暴化したと語っています。第111話でもケイトはモーフを見て「危険な妖精とは思えないけど…」と感想を漏らしています。元々モーフは人間を襲うような凶暴性がないことがここから読み取れます。
そして第192話ではルイスが“恩恵の欠片”について「シャドーの本能を引き出す」と言っています。
第192話まで読んだ方はご存知でしょうが、“恩恵の欠片”によってもたらされる効果は「一体化」であり、その様子は第107話で人々を襲撃しているモーフと似た行動です。
つまり“恩恵の欠片”、もしくはそれに酷似した物質によってミラーハウスは60年前に壊滅したと考えることが可能なのです。そんな物質を開発できる人間がいたとしたら、知識が豊富な学者や研究者と捉えるのが自然でしょう。
以上のことから、偉大なるおじい様の正体はミラーハウスにいた学者もしくは研究者(或いは第107話でエミリーが当時蔓延した奇病について「ミラー家の方々が原因究明に動いていた」と語っているので医者もあり得そう)であり、モーフがシャドーへと至る過程を観察するために敢えて情報を隠している、と結論付けます。
しかし自分で言っておいてなんですが、もしそれが本当ならこどもたちの棟は偉大なるおじい様にとって虫かごのようなものなのかも知れません。もはやケイトが言っていた「監獄」以下です。やはり許されざるべき館というほかありません。
ほんの小手先でこどもたちの棟を支配する偉大なるおじい様という存在。
この強大な敵にケイトは、エミリコはどう対峙し抗っていくのか。
これからも彼女達の闘いから目が離せません。
(書ききれなかったこと)
もうすぐ本編が公開される第196話で明らかにならなければ後日記事上げますが、偉大なるおじい様が「学者」「研究者」だとしたら、とある主要キャラクターとの関連があるのではないかと睨んでいます。
恐らく予想はつくかと思いますが、もしもそれが本当だとしたらケイトにとって辛い展開になるかも知れませんね。
シャドー家を統率するシャドーハウスの王 私たち生き人形の生みの親 偉大なる創造主様
この長い名前が「偉大なるおじい様」です。
第13話でローズマリーはすらすらとこの名をエミリコに教えていました。ローズマリー曰く、生き人形はこの呼び方をしないといけないそうです。私が生き人形だったら覚えきれなくて即処分されるだろうなあ……(そもそも選別会突破できるほど優秀じゃないですけどね!)(ローズマリーまた登場しないかなあ)
さて、こんな長い肩書を持つ偉大なるおじい様ですが、以前彼が何を目指しているのかについてこんな記事を書きました。↓
「館がすす能力者を欲しているワケ」
かなり長い記事ですので読むのが面倒だという方にご説明いたしますと、
①館はすす能力者を欲している
②すす能力は「大人」になるために必要
③しかしすす能力には色々な種類があり情報収集されている
④すす能力には他に使い道がありそう
⑤館はシャドーを増やす方向に舵を切っている
以上の描写から、私は「館はどこかに侵攻しようとしている」と結論付けました。すす島の外へと進出し、世界を征服しようとしているのではないかと思ったのです。
この結論に達したのは、テイラーが第103話と第110話で言っていた「シャドーハウスの素晴らしさはいずれもっと広い世界に知れ渡っていくべきだからね」という台詞も鍵になりました。常識的に考えれば異常な館なのにそれを「素晴らしい」と世界が認識するとしたら、世界中から正常な思考が失われること以外ありえません。
つまり、世界がシャドーハウスの支配下にある状態です。そうであれば上で挙げた描写に説明がつきます。
もし本当に偉大なるおじい様が世界征服を目指しているとするなら、世界の平和はケイトとエミリコの手に懸かっているいると言っても過言ではないですね。
自分とは何か、どうすれば元の人間に戻れるのかを探すためにケイトは旅立ったのに、エミリコを救うため、こどもたちを救うためときて、遂には世界まで救わねばならないとはケイトの苦労察するにあまります。あかんですなあ、ケイトの煤が止まらなくなってしまう……
しかし、一旦はそうした結論を出したものの、物語が進むにつれて疑問が出てきました。
未だに大人達がこどもたちに積極的に関与する様子が見受けられないのです。
上記で述べたように、シャドーハウスはシャドーを増やす方向に舵を切っており、すす島に移住者を増やそうとしていることからもそれは間違いないと思われます。恐らく「素体」(=選別会で選ばれるにふさわしいこどもたち)を増やすための施策なのでしょう。
ですがその次の段階、すす能力を獲得して一体化をするに十分なこどもたちを育てようとする様子が一向に描かれていないのです。
大人がこどもたちの棟と関わらないことについては何度も作中で語られてきました。
一番古い例だと、第13話で大人に興味を示したエミリコに対してローズマリーが「そんなに詮索してはいけないわあ」と言ったシーンです。
こどもたちの棟において「大人」の存在はひた隠しにされているのです。
そして大人になるために必要な「一体化」は第37話でソフィが「一体化は館の重要な秘密」、すす能力については第44話でバーバラが「すす能力について他の者たちに話してはません」「“星つき”と自ら覚醒した者しか知らない情報です」と述べています。上記の考察記事でも書きましたが、シャドーを増やしたいのならこれらの情報を隠すのは理解に苦しみます。
さらに不可解なのが、物語が進んでも一向に館の秘密主義に変わりがないことです。
単行本8巻ではエドワードが「視察」と称してこどもたちの棟に足を踏み入れています。
第119話ではトマスがこどもたちの前に姿を現した上に、しまいには第120話ですす能力を披露しています。
「一体化」の実情はともかくとして、こどもたちにとって大人とは未知の存在ではなく、すす能力も周知の事実になっているのが現状です。
ところが、それにも関わらず館の姿勢は変わりません。ここまできたら何もかも情報開陳してしまっても良さそうなのにその気配は見えません。
いや、それどころではないですね。
第156話では重鎮達の手によって、「勝手にこどもたちの棟ですす能力の情報を解禁」「ルール違反は許しがたい」という理由でトマスは粛清されています。もはや今更口止めしても遅いのに、それでも館はすす能力の情報を頑なにこどもたちの棟で漏らしたくないようなのです。
となれば「一体化」についても同じでしょう。
ここまでくると慣習とかではなく、明確な理由があって館は「すす能力」「一体化」の公表を拒んでいるとしか思えません。
こどもたちに「すす能力」を獲得させ、「一体化」によってシャドーを増やすことよりも優先すべきことがあるが故に、こうした対応をしているとしか考えられないのです。
ですが、何のためにそこまで館が秘密主義を徹底するのか分かりません。そうまでして一体何が館にもたらされるとでもいうのでしょうか。正直私には何も浮かびませんでした。
ところが、ふとした瞬間にこんな考えが頭をよぎりました。
『もしかしたら偉大なるおじい様には「目的」などそもそもないのではないか』
いきなり何を言い出すんだと思われるかと存じます。私も記事を読んで下さっている皆様の立場になれば同じことを言うと思います。しかしそう考えるとこれまでの描写に説明がつくのです。
先程「目的はない」と書きましたが、正確に言うと「シャドーの行く末に目的はない」となります。
かいつまんで言いますと、偉大なるおじい様はモーフがこどもたちに擬態化し、こどもたちが自らの手ですす能力を獲得し、彼ら彼女らが「一体化」し、そしてシャドーとして成長していく過程そのものを重視しているということです。
ようするに子供が虫の成長を観察するが如く、モーフがシャドーへと進化する様子を興味深く見ているのではないでしょうか?
思えば、シャドーハウスの秘密主義はこどもたちに関することだけではありません。
第117話ではエドワード一行が「モーフの森」に案内されていますが、その際にジェラルドとテイラーはこんなやりとりをしています。
ジェラルド「なぜモーフのことをもっと調べないのです?詳細なことがわかればシャドー化に有利な個体が分かるかも知れません」
テイラー「…モーフを調べるだと?それは背徳的で品のない考えだ!モーフがシャドーに生まれ変わるのは自然の摂理!」
ジェラルドの言い分はもっともです。館が本腰入れてシャドーを増やしたいのであれば、モーフについてもっと研究して情報を得るべきです。そうすればもっと効率的にシャドーを生み出すことが出来るでしょう。
ですがテイラーの台詞は前近代的とも言うべき考えです。テイラーのポジション的に偉大なるおじい様の真の目的を知っているとは考えづらいですが、それでも彼の台詞からはシャドーハウスにおける平均的な思想が現れているように思います。
モーフの捕獲から「一体化」までなるたけ手を付けないようにする。
そうした方針が大人たちの棟で共有されていると考えた方がこれまでの描写が腑に落ちます。それならば今までの秘密主義にも納得です。
ここまできたら偉大なるおじい様が何者かも分かろうというものです。
では述べます。
これまでの推察から、偉大なるおじい様はミラーハウスにいた学者か研究者だと思います。
研究対象に手を付けず、ありのままの様子を観察するという館の姿勢を説明するにはそれが一番しっくりきます。だからこそあそこまで秘密主義なのです。
先程トマスが粛清されたと書きましたが、あの時の重鎮達の意見を翻訳するならば『偉大なるおじい様の研究の邪魔をするな』と言ったところでしょうか。それならばトマスに対する処罰も致し方なしです。怒られない方がおかしいですね。
振り返れば、単行本10巻の第107話でエミリーはこう供述しています。
「あれはきっと誰かが起こした事件…」
彼女はモーフの襲撃から逃げる際に、モーフと一緒に館の人々を追いかける人影を見たと言います。それこそが今シャドーハウスに君臨する人物だとしたら、「偉大なるおじい様」なる尊称で呼ばれていてもおかしくはありますまい。まさにケイトが言う「元凶」そのものです。
因みにここまでの推察を基に、
かのモーフと共にいた人物=“恩恵の欠片”の開発者=偉大なるおじい様
だとも私は考えています。
第107話でエミリーは、モーフが突然凶暴化したと語っています。第111話でもケイトはモーフを見て「危険な妖精とは思えないけど…」と感想を漏らしています。元々モーフは人間を襲うような凶暴性がないことがここから読み取れます。
そして第192話ではルイスが“恩恵の欠片”について「シャドーの本能を引き出す」と言っています。
第192話まで読んだ方はご存知でしょうが、“恩恵の欠片”によってもたらされる効果は「一体化」であり、その様子は第107話で人々を襲撃しているモーフと似た行動です。
つまり“恩恵の欠片”、もしくはそれに酷似した物質によってミラーハウスは60年前に壊滅したと考えることが可能なのです。そんな物質を開発できる人間がいたとしたら、知識が豊富な学者や研究者と捉えるのが自然でしょう。
以上のことから、偉大なるおじい様の正体はミラーハウスにいた学者もしくは研究者(或いは第107話でエミリーが当時蔓延した奇病について「ミラー家の方々が原因究明に動いていた」と語っているので医者もあり得そう)であり、モーフがシャドーへと至る過程を観察するために敢えて情報を隠している、と結論付けます。
しかし自分で言っておいてなんですが、もしそれが本当ならこどもたちの棟は偉大なるおじい様にとって虫かごのようなものなのかも知れません。もはやケイトが言っていた「監獄」以下です。やはり許されざるべき館というほかありません。
ほんの小手先でこどもたちの棟を支配する偉大なるおじい様という存在。
この強大な敵にケイトは、エミリコはどう対峙し抗っていくのか。
これからも彼女達の闘いから目が離せません。
(書ききれなかったこと)
もうすぐ本編が公開される第196話で明らかにならなければ後日記事上げますが、偉大なるおじい様が「学者」「研究者」だとしたら、とある主要キャラクターとの関連があるのではないかと睨んでいます。
恐らく予想はつくかと思いますが、もしもそれが本当だとしたらケイトにとって辛い展開になるかも知れませんね。
