来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

各話感想

第124話 誠意と本意【感想】

「天與正義神感至誠」

書き下し文にすると「天は正義に与(くみ)し、神は至誠に感ず」と読みます。

大まかに言うと「物事に誠心誠意取り組めば、天も運命も味方してくれる」といったニュアンスです。この言葉は帝国海軍の軍人・東郷平八郎の造語ですが、現代では彼の名言として知られています。

ただ、もちろん闇雲に物事に取り組むだけで神様の助けがあるわけではありません。「正義に与し」とあるように、その行動が正義かどうか、誠意があるかどうかも問われます。上記の解釈をもう少し正確に書くとすれば、“天祐も神助も、正義や誠意があればこそ起こりうる”といったところでしょうか。

東郷平八郎といえば日本海海戦での勝利が最も有名ですが、かの戦いでは用意周到に準備を重ねた日本海軍が圧倒的優位に立ちます。また、祖国防衛という「大義」を共有していた総員の士気は相当高かったそうです。

反して、地球を半周して極東に辿り着いたバルチック艦隊は、疲労困憊の上に遠く離れた地での戦いに意義を見出すことができなかったのか、なす術もなく大敗します。結局、この海戦は我が国の勝利を決定づけるとともに、冒頭の東郷平八郎の言葉を証明したと言えましょう。

横須賀港には、当時の旗艦・三笠が今も残っています。

私も6年前に訪れたことがあるのですが、度重なる苦難を乗り越えたその姿は実に力強いものでした。

現在でも艦首を北方へと向け、かつての相手国に睨みを利かせながら護国の象徴として佇んでいます。

戦艦三笠

さて、そうは言っても人間常に誠実ではいられません。

ましてや、閉鎖空間で我先にと出世争いをするシャドーハウスでは尚更です。実際に、こどもたちの棟もおじい様と共にある棟も、そして麓のミラーサイドでもそんな様子が描写されています。一歩間違えれば「死」が待ち受けているのですから当然でしょう。

この館で正直さを貫くのは、並大抵では不可能なのです。

ただ、それは常人の話です。

もしもそんな普通の考えさえ及ばない存在がいたとしたら…
そして、その人物が裏表のないまっさらな心を持っていたとしたら…

それは不可能ではないでしょう。


此度のエピソードでは、不器用ながらも誠意を最後まで貫き通したあの漢が、見事勝利を手にします。

第124話はジョンのメイン回でした。
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第123話 間違った選択【感想】

「ぼんくら」
「でしゃばり」
「お花畑」
「無能」
「面汚し」

これらは罵倒を羅列しただけのように見えますが、一つの共通点があります。

それは、星つきのリーダー・バービーが生き人形に付けたありがたい(?)渾名です。

すぐにピンときた方はシャドーハウスマニア間違いなしです!


さて、上の5つの渾名は第17話で全て登場していますが、その後もバービーが使ったのは第82話でエミリコに対して「お花畑」と言ったシーンのみです。

あとは第22話のパトリックとリッキーが談笑中に「面汚し」「無能」「お花畑」「ぼんくらローズ」、第26話のショーンが自身のことを「面汚し」、第28話のドロシーと第30話のパトリック・ドロシー・ライアンと第39話のドロシーがエミリコのことを「お花畑」、第54話のローズマリーが自分自身のことを「ぼんくら」と言っていたくらいでしょうか。エミリコ大人気!!
(ぱっと思いついたのが上記だけですので、他にもあれば教えて下さい)


しかし、今回の第123話では久しぶりにバービーが新しい渾名を名付けることとなりました。

此度のターゲットはリッキー。

第17話では見込みがあると褒められていましたが、それは大きな誤算でした。続きを読む

第122話 決闘【感想】

北京オリンピックが折り返しを迎え終盤に入りましたね。

連日多くの選手が、驚くような身体能力を生かして大活躍しています。
つい半年前に夏の日差しの中で東京オリンピックが開かれていたとは、なんだか信じられないくらいです。

そういえば先日スノーボードのハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手は、その東京オリンピックにも出場していました。

その記憶も新しい中で、前人未到のプログラムを完遂しての優勝です。

私も仕事しながら見てましたが本当に凄かったですね。あっという間でした。
(例のNHKのチャンネル切り替えには慌てましたが)

また、残念ながらメダルはなりませんでしたが、フィギュアスケートの羽生結弦選手の4回転半も驚くべき挑戦でした。

着氷はともかくとして、こちらも史上初の認定です。

後半の日程でも、多くの選手の方々の技が楽しみですね。


さて、ところでシャドーハウスでも、とある「技」が劇中で描かれています。

その「技」とは“すす能力”です。

人間には到底真似できないこの能力は、シャドーのみが持つのを許された超能力です。

エドワードは“すす能力”について、第45話で「人を超えた存在」になるにあたっての重要な要素だと仄めかしています。いやはや、偉大なるおじい様は一体何を企んでいるのか怪しさ満点ですね。

まあ、これこそがエミリコがアニメPVで発している「シャドーハウスってなんなのでしょうか?」という謎なんでしょうけども、それはまだまだ分からないままです。


ただ今回のエピソードでは、長らく謎に包まれている“すす能力”の情報が、また一つ明かされました。

「決闘」という副題の通り、第122話では二人のシャドーの「技」が炸裂します。続きを読む
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