来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

各話あらすじ

第53話 喜びの会

時間が経つのは早いもので、第53話の公開からもう2週間が経ってしまいました。

ここ最近は暇を見つけては書店巡りをしていたのですが、そうこうしている内に最新話の公開日が迫っていて吃驚しました。危うくあらすじ紹介を失念するところでした。今後は気を付けたいと思います。(繰り返さないとは言っていない)


今回のお話は、最近公開された数話のまとめともいえるストーリーでした。

星つきの仕事、生き人形の秘密、お披露目後の環境の変化、同期の動向、そして徐々に浮かび上がってきたシャドーハウスという館の“闇”……

極めつけは、ようやく光明が見えはじめてきた『仲間探し』の試みが、あっという間に絶望へと突き落とされたことです。


聡明果敢な主人公コンビにたちこめる暗雲。
しかしケイトはそれを振り払うが如く、ある決断を下しました。

過去のストーリーにちりばめられた断片が、やがて一つの方向を指し示す。

今回の第53話は、これまで読み続けてきたファンにはたまらない名エピソードです。
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第44話 成人になるということ

これほどまでに、次のページをめくる手が重かったことはありません。

物語の中で、幾つもの天真爛漫な笑顔を見せてきたエミリコ。
彼女の裏表ない明るい性格は、主人のケイトが度々語ってきたように多くの登場人物を救い、そして変えてきました。

それはシャドーハウスという作品の根幹の一つと言っても過言ではないでしょう。

ところが、この第44話ではその笑顔が消えました。
いや、正確に言えば描写されませんでした。


今までエミリコの表情が意図的に隠されたシーンは、2回あったと記憶しています。

一つ目は、第32話でショーンやラム・ジョンに感謝の言葉を述べたシーン。
この後彼女は、力強い表情で、ショーンは自身の主人を救うべきだと語っていました。

二つ目は、第39話のラストシーン。
ケイトの檻の前でこぶしを握り締め、そして堂々と佇む姿を覚えている方は多いと思います。

この二つのシーンは、台詞や直前までのシーンから、ある程度エミリコがどんな顔をしているのかは分かりました。少なくとも、憂いを覚えるようなことは全くありません。

しかし今回のお話の後半は、これまで繰り広げられてきた勇気と絆の熱い展開から、一気に不穏の谷へと転がり始めました。

徐々に明かされる、狂気の館の一端。
その狂騒は、容赦なく生き人形に襲い掛かります。

そしてそれは、我らが主人公・エミリコも、また例外ではありませんでした。


米国の絵本作家、エドワード・ゴーリーは、その緻密なタッチと不条理な世界観によって高い評価を得ています。そのナンセンスかつ芸術的な作品は、今もなお多くの人々を魅了するほどです。

その彼は、このような言葉を残しています。

「どういうわけか、人生におけるわたしの使命は、人をできるだけ不安にさせることなんですよ。人はみんなできるだけ不安になるべきだと思うんです。世界というのは不安なものだから。」

先日のツイッターで、ソウマトウ先生はこの考えに共鳴してやまないと語っていました。

今思えば、これは読者に対して、覚悟しておくようにという警告だったのかも知れません。
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