来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

第241話 ソフィの部屋【感想】

国蝶・オオムラサキ。

容姿が綺麗でありながら、全国に渡って生息していることから広く親しまれている蝶です。

この「国蝶」は1957年に日本昆虫学会が定めたものですが、公的なものではないにも関わらず今では当たり前のように受け入れられています。

それもこれも、古くから虫をはじめとする自然を愛でてきた日本人の特性とでも言いましょうか。

当時、他にもアゲハチョウ・ミカドアゲハ・ギフチョウ・アサギマダラ・アカボシウスバシロチョウなどが候補に挙げられましたが、これらの蝶も様々な理由で推す人が多く、昆虫文化の深さが伺い知れます。
(最後はオオムラサキとアゲハチョウの一騎打ち)(高知のミカドアゲハ生息地は一番地味な特別天然記念物だと思うけど指定が継続されてて正直凄い)

私個人の話になりますが、これまで野生下で何度も見かけてるのに未だ撮影に成功したことがないのでいつか機会に恵まれたらなあと思っています。


さて、その代わりではないですがこちらをどうぞ。

シモンちゃん


知る人ぞ知る、茨城県下妻市のシモンちゃんです。今年で誕生20周年。

今でこそ自治体のPRキャラクターが美少女だったりゆるキャラだったりは普通ですが、こちらのシモンちゃんが登場した2000年代初頭はまだ物珍しく、アニメ調のキャラクターデザインはインターネット界隈で話題になったそうです。

道の駅しもつまでは看板や写真撮影コーナーに取り入れられており、昨年度末に行った時つい撮ってしまいました。これからも地域で愛されて欲しいですね。


さて、蝶の擬人化と言いますと、やはりシモンちゃんのように蝶の羽を背中に背負ったキャラクターが多いです。

ちょっと今画像が用意できずに申し訳ないのですが、ソウマトウ先生の過去同人誌「変態」にも背中に羽が生えた少女が登場します。詳しく書くと即ネタバレなので内容には触れませんが、その少女が現れたシーンはとても美しかったです。

そして、シャドーハウスで「蝶」と言えば、かの人物を置いて他にはないでしょう。

3階の住人の一人、重鎮のソフィ。

この淑女の狂気の一面が此度描かれました。



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第240話 ライアンの首【感想】

「ライアンの首」とはずいぶんと物騒なタイトルですね。

「首」といえば普通は頭部と胴部の間を指しますが、日本語で「人名」+「首」だとそうではありません。その場合、胴部から切り離された頭部を指すことが多いです。

つまりライアンの首とは、前回ラストで描かれたライアンの頭部のことです。

いやあ、気味が悪いですね。一体どんなストーリーが展開されることやら……。


ところで、過去の歴史においてそういった意味での「首」は、新約聖書のサロメやフランスにおけるギロチン(1977年まで公的に稼働)(!?)が有名ですが、我が国で最も有名なのはこちらの人物でしょうか。

将門首塚2

将門首塚1

坂東の風雲児・平将門です。大手町の首塚は様々な逸話に彩られ、現在では屈指の霊域として知られています。

平将門は平安時代の人物ですが、その名を知っている方も多いでしょう。また、首塚に纏わる出来事も有名です。

よって詳細はここでは述べませんが、東京大手町という日本最大のオフィス街に千年もの間鎮座しているという事実は、周囲の開発の歴史を思えば残っていることが奇跡です。近年の再開発で以前のような鬱蒼とした雰囲気は消え、今では写真のように小ぎれいな場所に変わりましたが、それでも私が訪れた時も参拝者が絶え間ありませんでした。

当時の将門が残した強烈な怨念、そしてその力にあやかろうとする人々の思いが垣間見られ、この先もずっと残っていくのだろうなと感じました。


因みに10年ほど前に訪れた時は、カエルのアクセサリーがそこら中に吊るされていました。

京都から坂東を目指して首を飛ばしてきた将門の力を借りようと、左遷されたビジネスマンが大手町に「帰る」に結び付けて、「蛙」の置物を奉納するようになったのがきっかけだとか。

これも時代の趨勢か、現在はお供え物が禁止されていることもあってそれらは撤去されてしまったようですが、その代わりカエルの石像が飾ってあります。

将門首塚カエル

並みならぬ執念で再起を目指した平将門。

首が空を飛ぶなど荒唐無稽な話ではありますが、それでもかつての英雄の姿に思い馳せ、数々の逸話を頼りに現代の大企業のビジネスマンが手を合わせる……。

そんなアンバランスさも、この場所が多くの人々を惹きつける理由なのかも知れませんね。


さて。

前置きが長くなりましたが、前回ラストのライアンもとてつもない執念を燃やしていました。


目を見開き、血走り、歯をむき出しにした悍ましい「首」


その「首」は果たして何処に帰ることになったのか。

続きより感想を書いていきたいと思います。





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第239話 敗因【感想】

正月休みが終わり、次の大型連休はゴールデンウィークかとずっと待ちわびていたのに、いつの間にかもう5月下旬です。

普段連休とは縁のない生活を送っているものですから、社会人になってから何年も経つのに未だに大型連休が終わるたびに「次の休みは○○かあ」などど考えてしまいます。今もまさに、早くお盆が来ないかなあと思っているところです。


ただ、そんな怠け者ではあるものの一応は有意義なゴールデンウィークを過ごしました。

その一幕がこちらです。

ピカチュウin所沢


実は毎年ゴールデンウィークになると贔屓の球団(NPB)を応援しに行っているのですが、この日はたまたまポケットモンスター(いわゆるポケモン)とのコラボデーで、球場の至る場所にピカチュウがいました。

あまりゲームに詳しくない私でも、流石にピカチュウは知っています。日本が誇るクールジャパンの大スターです。この日は贔屓も大勝し、ピカチュウの愛らしい姿も堪能できるなど最高の一日でした。いやあ、楽しかったなあ(自慢)


ただ、ファンからすれば応援しているチームが勝てば「楽しかったー!」で済みますが、当事者の選手や監督・コーチ陣はそういうわけにはいきません。それこそ大勝ともなれば、実力以上の要素が絡み合った結果であることが多いです。

プロ同士の戦いである以上、そこに実力の違いはほとんどなく、あらゆる角度から戦いを分析して次へと備えなければいけません。

プロ野球は年間143試合のペナントレースを勝ち抜いたチームが優勝する仕組みですが、優勝チームは概ね勝率6割後半、最下位チームは勝率3割台で決着します。

2勝1敗で勝ち進められれば優勝、1勝2敗で負け続けたら最下位という事実を指して「優勝チームも最下位チームも1勝の差しかない」とはよく言われますが、それだけ僅差の戦いが半年間続いていくわけです。やはりそこはプロ、厳しいですね(だからこそ興行として面白く、成り立っているともいえます)


ところで、プロ野球の勝ち負けについてこんな格言があります。


「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」


これは肥前国平戸藩第9代藩主の松浦清の言葉と伝えられていますが、現在では元プロ野球選手の野村克也氏が用いたことで有名です。

意味としては、この言葉の通りです。

実力通りに試合に勝つときもあれば、イレギュラーや相手のミスによって勝利が転がり込むこともあります。

その反面、負ける時というのは実力通りのこともありますし、例え偶然が作用した場合でも敗因が自分たち自身にあるケースがほとんどです。

仔細に振り返れば、細かいミスの積み重ね、事態を甘く見た采配、散漫なプレーが取り返しのつかない結果へと繋がってしまうといった事例が多くを占めます。私も長年プロ野球観戦をしていますが、理由のない敗戦はほぼ見たことがありません。今思い出しても3試合程度です。それだけ「敗因」には何らかのはっきりした理由があるものなのです。


それはもちろん、プロ野球だけではありません。

スポーツ、或いは歴史上の戦争や合戦でも同様です。そういった事例は枚挙に暇がありません。


そんな戦いが、此度シャドーハウスでも起こりました。

策を講じて戦いに挑む当事者たち。

勝敗を分けたのはほんの僅かな差でした。



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