来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

諦めてなかったソウマトウ先生

私はこれまで、ソウマトウ先生自身が以前仰っていたように、シャドーハウスは一昨年の秋まで打ち切りの危機に追い込まれていたと思っていました。
そして、それに伴いこれまでと構成を変え、最低巻数の中で物語を締めくくることができるように準備していたと思っていました。


前者に関しては確かにその通りです。11月に名取さなさんの生放送によって話題になったものの、知名度という点では低空飛行を続けていました。それが一転したのは、12月12日に行われた第50話公開記念の一挙無料公開です。翌日の大反響を境にシャドーハウスは危機を脱しました。


しかし、先週公開された第95話とソウマトウ先生のツイートでは、後者に関して私の認識が間違っていたことが分かりました。

今回の記事では、第95話やそれに関連した出来事を拾いながら、連載中止の危機の中でソウマトウ先生がいかに“シャドーハウス”という作品を描き上げようとしていたのかについて書いていきたいと思います。

では続きよりどうぞ。
第95話のネタバレを含みますのでご注意下さい。

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第95話 あれから

「あれから」という言葉から何を連想するか。

人によって様々でしょうが、私は「あれから 僕たちは 何かを信じてこれたかなぁ」のフレーズで有名な「夜空ノムコウ」(SMAP/平成10年)がまず思い浮かびますね。(世代がバレる)

リアルタイム世代でなくても、音楽の教科書に載っていて知ったという若い方もいらっしゃるかも知れません。メロディーだけでなく歌詞も巧みに計算されていますので、国語の教科書に載ってもおかしくないんじゃないかなと私は思っています。納得のミリオンセラーです。

特に私が好きなのは、「悲しみって いつかは 消えてしまうものなのかなぁ… ため息は少しだけ 白く残ってすぐ消えた」「このままどこまでも日々は続いていくのかなぁ… 雲のない星空がマドのむこうに続いてる」
の2フレーズです。

切ない心象(悲しみって消えるのかな/日々は続いていくのかな)とそれに伴う行動・風景(ため息/雲のない星空)という二つの事象を描いているのに、最後の言葉(すぐ消えた/むこうに続いている)がその両方の事象に掛かっている上に、主人公の疑問(切ない心象)のアンサーになっているという、非常に高度な歌詞です。どうやったらこんな歌詞が書けるんでしょうね。流石スガシカオ氏です。

おまけに“ため息/雲のない星空”は主人公にとって極自然な行動・風景ですので、主人公はその答えに気付いていない可能性もあります。なんてもどかしい若者の心理を描いた作品なのか……!

しかもこの夜空の風景だって唐突に現れた訳ではなく、1番の歌詞で主人公が窓を開けているからこそのフレーズです。1番のサビと2番のサビが連動しているとは…!

さて、「夜空ノムコウ」の批評を続けていますと記事が何本あっても足りないので本題に移りましょう。(絵にせよ漫画にせよ音楽にせよ、素晴らしい作品は時代を越えた“普遍”さを持っているということが言いたかっただけです。)
シャドーハウスだってきっと、「あの頃」を振り返る未来の世界で輝いているに決まっています。


今回のお話は、“夜空の下の誓い”がただの誓いではなくなる、そんな明るい兆しが見えたエピソードでした。


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第94話 内通者

先週土曜日のアニメ特番は大盛況だったようですね。

私はというと、仕事のため見られませんでした(泣)

まあ午前中のAnimeJapanのコーナーは視聴できたので良いんですけどね。特番の方は、せめてBlu-rayのおまけか何かで収録してもらえたらなあと思っています。


さて、アニメ放映も刻一刻と近づきつつありますが、ヤングジャンプ本誌でもシャドーハウスが大きく取り上げられ始めました。特に今週の17号では見開きで宣伝がされています。(216・217ページ)

この並んだケイトとエミリコは第1話の扉絵ですね。この二人の姿を本誌で、かつカラーで再び見られる日がこようとは思いませんでした。本当にアニメ化様々です。注目度の上昇はとどまることを知りません。放映時にはどれだけ盛り上がるのかもはや予想不可です。


そして、予想不可といえば本編も同じです。

本来は『対スザンナ』のみだった“珈琲豆のすり替え”ですが、道中でジョンとショーンを巻き込み、そして最後の最後に想定外の人物が関わっていたことが判明します。

おまけに、その過程でエミリコの過去に触れられるなど、一時も目が離せない展開が相次ぎました。一体この作品はどこまで進んでいくのだろうかといつも驚かされます。


今回のエピソードでは、その余波が様々な登場人物に広がっていく様が描かれました。

アニメ放映が注目されがちな昨今。しかし漫画では第100回がもう目前です。

その節目でとてつもない衝撃をもたらさんと、火種が徐々に燻り始めました。



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