来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

考察・魅力

エミリコの背後の怪しい影

とうとう第40話で再会したケイトとエミリコ。

第39話のラストでケイトを見上げていたエミリコの背中は、これ以上ないくらい逞しく見えました。
しかし、ラムやショーンの前では気丈に振る舞い、パトリックに対して慈母のように語り掛けていた彼女も、本来はまだ半人前の年端もいかない少女です。

ケイトを目にして思わず涙を流すエミリコの姿に、これまで背負い込んできたであろうあらゆる感情を想像してしまい、読んでいる私も胸が締め付けられるようでした。

ところがそんなエミリコに対し、陽の光を受けながら凛と座り、不安のそぶりを見せないケイトも立派です。エミリコのことを大事に想う気持ちが、これでもかというくらい伝わってきます。

そんな風に、互いを思いやりながら微笑み合う二人の少女達。

だからこそ、彼女達の間を茨の壁が隔てているという事実に、耐え難い悲しみを覚えてしまいます。

残りわずかな時間でも、希望を捨てずに立ち向かうエミリコ。

ところが、果てしなく困難な試練に挑む彼女の背後に、怪しい影が忍び寄るのをケイトは目にしました。

その黒い影は、“お披露目”のクライマックスをどう左右するのでしょうか。
今回の記事では、この謎のシルエットの正体について考察していきたいと思います。
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あだ名で呼ばれる生き人形

1週間前の話ですが、皆様は先週のヤングジャンプ休刊の告知をご覧になったでしょうか?

そう、ソウマトウ先生が描いたミアとローズマリーのイラストです。

先日にアップした「シャドーハウスのいちばん長い日 ~運命のお披露目~」という記事で、そろそろローズマリーが見たいなあと書いていた矢先だったので、イラストを見た瞬間、思わず歓喜の叫びをあげてしまいました。

この二人が姿を見せるのは本当に久しぶりですね。
どちらも本編ではやや不穏なシーンがありましたので、元気な姿が見られて嬉しかったです。

さて、それとは少し話が変わるのですが、ローズマリーとミアについて以前から気になることがありました。

それは、ローズマリーの名をミアが呼ぶ時の呼称についてです。

ここから先は、第37話の内容を少々含みますので、まだ未読の方はご注意下さい。
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館の階級

組織には必ず、肩書が存在します。
いわば役割と責任の分担です。

それがない集団はただの個々の集合体でしかありません。
統一された目的があるならば集団の存在は一定の力を保持しますが、系統立てられた組織に比べればその差は歴然としています。

統率力、機動力、即応性、修復力、多様性、情報伝達……

どれか一つは勝ることはあれど、総合力はシステム化された組織に及びません。だからこそ、世の中の組織は大抵ピラミッド型の権力構造を採っているのです。

翻ってシャドーハウスはどうでしょうか。

恐らく、“偉大なるおじい様”が頂点にいるのは間違いなさそうです。
何といっても『王』であり、『創造主様』ですからね。
歴史上の専制国家もびっくりな、超中央集権体制が布かれていることでしょう。

しかし考えてみると、その下の地位はどうなっているのか疑問です。

第36話のエドワードの台詞や過去のお話から、一応は大体の推測が可能です。
しかし詳細を見ていくと、僅かながら矛盾点が見えてくるのも事実です。

今回は少し、これまでに開示された情報を整理していきたいと思います。
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庭園迷路 途中経過(第37話終了時点)

ここのところ物語の急展開や謎明かしが行われていて、すっかりバタバタしておりました。
しかしそんな中でも、エミリコ達は着実に庭園迷路を進んでいます。

というわけで、久しぶりですが庭園迷路の途中経過をここでお送り致します。

これもネタバレになりますので、地図及び解説は続きからでお願い致します。
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シャドーハウスのいちばん長い日 ~運命のお披露目~

葉月になりました。

冷夏だと言われていた梅雨の時期が嘘のように、連日暑い日が続いています。
熱中症には気を付けていきたいところですね。

我が国では8月に入ると、お盆もあってか故人の歴史や功績に思いを馳せる機会が多くなります。
特に上旬は、過去の戦役や著名な事故が取り上げられることもあり、その傾向が顕著です。

その最たるものが8月15日の終戦記念日でしょう。
毎年いたる場所で、先の大戦について振り返る行事や特集が行われています。

歴史の見解については人それぞれでしょうからここでは触れませんが、まずは先人たちへの敬意と哀悼を込めて、静かに祈りたいところです。
そして来年以降こそは、この時期にこれ以上悲しい出来事を増やさないようにしていきたいものです。


さて、まるで社会派ブログのようなことを書き連ねてしまいましたが、これは当記事の題名がきっかけです。
既視感のある方も多いでしょう。呆れるほどに、あからさまな模倣ですね。

タイトルは、半藤一利氏のノンフィクション小説「日本のいちばん長い日 運命の八月十五日」から拝借しました。
二度も映画化されている、有名な作品です。 


なぜこんなシャドーハウスとかけ離れた作品から題名を拝借したのかといいますと、単純に今回の記事の内容を表すのにぴったりだったからです。
よって、半藤氏の作品とは全く関係ありませんのでご了承下さい。


前置きが長くなってしまいましたね。本題に移ります。

今年の3月から始まった“お披露目”。
これまでの長い期間の中で、エミリコをはじめとして、各登場人物たちの動向が生き生きと描かれ、そして多くの物語が紡がれてきました。

不穏な場面あり、コミカルな場面あり、謎が謎を呼ぶ場面あり……

特にケイトとエミリコのダンスシーンは、シャドーハウス最大の名場面として記憶に新しいと思います。


ですが、そんな慌ただしいストーリーに埋もれて、重大な事実を見逃しかけていました。

この5か月の間に展開されてきた物語。

実は、作中ではまだ一日も経っていないのです。
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