来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

各話あらすじ

第67話 ローブ様について

ちょっとした疑問なのですが、第18~20話にかけて登場したあの怪しげなお影様って何て呼べばいいんでしょうね?
本ブログではずっと“ローブシャドーと”書いてきたのですが、実は劇中では一度もこう呼ばれていないんですよね。

じゃあ何でこのブログでは“ローブシャドー”と書いてきたのかと言いますと、第19話最終ページの次回予告で“ローブシャドー”と書かれていたからです。
表記がブレている場合、私は先行して使用された言葉を優先しているため(例:星付き→星つき)あのお影様も“ローブシャドー”と呼んできたのですが、登場人物は全員“ローブ様”と呼んでいます。


ちなみにWikipediaのシャドーハウスのページでは何故か“フード様(仮)”と書かれています。(令和2年6月18日現在)
言いたいことは分かりますが、一度も使われていない呼称はちょっと……。

それと蛇足ですが、ニコニコ大百科では紹介すらされていません。


いずれにせよ、あの親切なお影様については何もかもが謎であるということですね。
物語の序盤で登場したのに、正体不明のまま70話が目前とはある意味凄いです。しかもお披露目中はその違和感が全くない展開でしたし、多彩なストーリーが並行して進んでいくので正直存在を忘れそうになった時期もありました。影が濃いのか薄いのか分からないですね。


さて、そんな長らく謎の存在であった“ローブシャドー”。

ケイトのもとに集められた情報によって、その正体が徐々にあぶりだされてきました。



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第66話 婚姻について

花は生活に彩りを添えてくれます。

生物学的に『花』とは種子植物の繁殖機能を備えた器官となりますので、マツやヒノキ、苔やシダといった植物の地味な生殖器官も厳密にいえば『花』です。

花粉症の季節が迫ると、花粉をふんだんに湛えたスギの花がテレビ等で放映されますので見たことがある人も多いでしょう。
あの茶色くて丸い実のようなものがスギの花です。一般的にイメージする花とは結構様相が違いますね。


我々が思い描く『花』が地球上に誕生したのはジュラ紀、今から約1億4000年前です。白亜紀以降、地上に広く分布し始めました。
それまで繁栄していた『裸子植物』と対比して、このグループを『被子植物』といいます。

構造上の違いは挙げると長くなりますので割愛しますが、この二つのグループの何よりの相違点は『花』の形態です。

花粉の輸送を風や水に頼った裸子植物に対し、被子植物は虫や動物に花粉を運搬させるため、目を引くよう色は煌びやかに、そして香り高い『花』を付けるようになりました。

運任せの裸子植物に比べて、生存戦略に磨きをかけていった被子植物は勢力を拡大します。比例して、花の形態も多様化の一途を辿りました。

悠久の時を経て、その生存戦略が繁栄を遂げた一種族の目に留まり、更なる多様化へと突き進んでいくとは進化の過程は面白いものです。


そして現在。
花は鑑賞・装飾・贈呈に欠かせない人間生活の必需品です。

昨年、平成時代最大の流行歌としてSMAPの「世界に一つだけの花」が話題となりましたが、これも私達の生活に花が身近な存在だったからだと思います。

つい最近、相次ぐ式典の中止により苦境に立たされた花屋を救おうと、多くの方々が声を上げていたのも記憶に新しいですね。


シャドーハウスも至る所に花が登場します。

ケイト嬢のシンボルは赤薔薇ですし、ルイーズやバーバラも花の装飾品を身に着けています。
そういえば、エドワードのスーツの柄もスズラン(?)ですね。
(まだ未確定)

マリーローズやローズマリーのように花の名を持った人物もいますし、直接の由来ではないもののベンジャミンとオリバーの名前も植物と関係があります。

お披露目ではシロツメクサがエミリコの象徴として扱われていました。


物語に頻繁に登場する『花』。

今話ではこの『花』が、とあるシャドーの運命を翻弄します。


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第65話 お呼ばれについて

‟If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.”


これは20世紀初頭に活躍した小説家・レイモンドチャンドラーの作品に登場する主人公の台詞です。

日本語では、
「強くなければ生きていけない 優しくなければ生きる資格がない」
と訳されており、様々な場面で引用されることの多い言葉です。

大抵、力を持った者が自らを律するために用いるか、粗暴な者を諫めるためにその人物の師が発することが多いような気がします。
ちなみに私がこの言葉を知ったのは高校の時、とあるノンフィクション作品でした。

ただ原文が英語であるが故、訳し方によってニュアンスが若干異なる場合もあるようです。
様々な意味合いに取れることも、名台詞たる所以なのかも知れませんね。


この言葉が登場したのは「プレイバック」という小説の作中においてです。
1958年の発表ですから、かれこれ52年前になります。

ところが多くの価値観がひしめき合う現代においては、ますますこの言葉の重みが感じられる毎日です。半世紀以上経った今も名言として残っているのは、我々が無意識の内に身につまされることを実感しているからでしょう。

残念ながら、この言葉は今後も色褪せることなく受け継がれていくことと思います。


一見シャドーハウスとは無縁そうなこの台詞。
しかし今回のお話では、それを想起させるような生き様を貫く一人の少年がいました。

我々が生きる世界と似た言葉が、同じ重みを持つシャドーハウスの世界。

深く知れば知るほど、単純な勧善懲悪に与さない魅力を持つ登場人物が目白押しです。



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第64話 こびりつきについて

今回のお話の事前告知で、ソウマトウ先生からちょっとした裏話がありましたね。

第64話は男しか登場しない、という話題に伴って出てきた話だったのですが、駆け出し時代の先生方は女の子が一切描けなかったとのことです。


なんとも意外ですね。

前作の「ギリギリアウト」や代表作の「黒-kuro-」のみならず、ソウマトウ先生のpixivページを覗いてみれば、愛らしい少女達が至る所に描かれています。

魅力的な女の子のキャラクターは、ダークな作風と共にソウマトウ先生の漫画の魅力です。
ところがその少女達は、ソウマトウ先生の源流ではないということですね。
意外どころか驚きです。


実は少し前からソウマトウ先生の過去作品を集め始めたのですが、それらももちろん女の子だらけですし、主人公に至っては100%女の子です。
(時間があれば、いつか手持ちの作品を紹介したいですね)

かつてさいとうたかを氏のアシスタントをしていた、というソウマトウ先生からのお話がありましたが、どのような変遷を辿って今の作風に至ったのか是非とも知りたいものです。

まあそれこそ、当ブログが調査しなければならないのかも知れませんが……。


さて、いつもながら話題が逸れました。
そろそろ第64話の紹介をしていきましょう。

某漫画を彷彿とさせる柱の煽り文が話題を呼んだ、今回のエピソード。

シャドーハウス随一の少年キャラクター・ジョンが意気揚々と参上です!


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第63話 集められる生き人形

多くの創作作品が生み出される昨今、他所との差別化を図ろうとクリエイターの方々は様々な趣向を凝らしているのをよく見かけます。

“類似作品不在”と称されるシャドーハウスもその例に漏れないでしょう。

登場人物の半数が黒く塗りつくされた作品など、古今東西見回しても皆無だと思います。


ですが、キャラクターの性格やストーリーは王道と言っても差し支えないように見えます。


正義感溢れる前向き主人公・エミリコと、頭脳明晰冷静沈着な令嬢・ケイト。
純粋真っすぐ熱血漢・ジョンと、何でもそつなくこなすセーブ役・ショーン。
尊大な自信家・パトリックと、それを献身的に支える従者・リッキー……


他にも、苦しみを背負ったリーダー・バーバラと鬼軍曹・バービー、発明師弟コンビのオリバー&オリーなど、魅力的かつ安定感のあるキャラクターたちが躍動しています。


過去作品と比較されるのを避けるため奇抜なキャラクター設定をする作品もないことはないですが、シャドーハウスではあまり見受けられません。

それでいて、個々の登場人物を誰一人埋没させないように描写しているのには驚かされますね。

しかもある意味安心感もありますので、読んでいてストレスを感じないのも読み続けられる一つの要因なのかも知れません。


ところが、そんな安心感を取り払うかの如く、あまりに意外な人物が想定外の手法でケイト達に立ちはだかりました。


決して主人公が最強とは言えないこの作品に、心は揺れるばかりです。


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