来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2021年10月

前記事「ケイトとエミリコは何番目?(第112話考察)」の追記

普段は考察記事の振り返りはしないのですが、第113話公開以降も前記事のアクセスが多いことと、明らかな間違いがあったため本記事にて少し書いていきたいと思います。

第113話のネタバレ含みますのでご注意下さい。続きを読む

ケイトとエミリコは何番目?(第112話考察)

明日、というより本日夜は第113話の更新日ですね。

先週は休載でしたので二週ぶりとなります。いよいよケイトとエミリコの過去編が大詰めを迎え、第1話当時の時間軸に追いつくまであと少しとなりました。

…いや、まだ分かりませんけどね。流れ的にそんな気がしますが、もしかしたらまだ波乱があって、もう暫く過去編が続く可能性もあるかも知れません。(お披露目だって、ソウマトウ先生曰く3話程度で終わる予定だったらしいですし)


さて、過去編ということは、今まで読者がケイトやエミリコに関してあーだこーだ言ってきたことの答え合わせが行われたということでもあります。

本ブログで取り上げた事象では、ケイトとエミリコの邂逅や、エミリコの出自、二人の関係性、シャドーハウスの外の世界などが挙げられます。

答えが合っていたかどうかはネタバレになりますのでここでは書きません。ただ体感的には3割程度正解でしょうか。イチローと同じくらいの成功率と考えれば悪くないかも知れませんね。(でもイチローの出塁率は5割弱だから負けてるね)


ところで、結構以前の話になりますが、第8話~第17話を読んでいた時から不思議に思っていたことがありました。

それは、エミリコと他の新人達(当時)との関係です。

そして第112話を読んでいたら、その疑問を解く鍵となるかも知れない描写を見つけることができました。

今回の記事では、第112話を読み解くにあたって用意した見取図を基に、その謎を解いていきたいと思います。



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第112話 入館

今、人気作の仲間入りをしつつあるシャドーハウスですが、一昨年までは鳴かず飛ばずの状態でした。

連載初期こそは大々的に書店でPRされたものの、作品の質とは裏腹に売上はほとんど伸びていなかったのです。巻を経るに従い購入特典を頒布する書店の撤退が相次ぎ、芳しくない情勢が長く続きました。当時、劇中ではエミリコ達がお披露目中でしたが、まさに作品自体も奮闘中だったのです。

しかし、そんな状況でもシャドーハウスは期待されていたようです。お披露目終盤の第41話・42話の掲載号では2週続けてカラー扉でした。これは単行本3巻の発売と連動したプロモーションです。

この時のカラー扉は編集部のツイッターでもあげられていましたので、本記事でも引用させて頂くこととします。こちらの画像です。

第41話扉絵
(週刊ヤングジャンプ編集部公式・@yung_jump・2019/9/19 00:38)

これは第41話の扉絵です。

黒い手がエミリコにまとわりつくこのイラストは奇妙で、ソウマトウ先生も「注文ガン無視」「ホラー風味」と呟いておられました。

ただ、不思議と恐くないのはケイトがエミリコの手をしっかりと握っているからでしょうか。エミリコのラピスラズリのような瞳にはケイトの姿が映っています。
(ラピスラズリのような…、という表現は以前ツイッターのフォロワーさんが仰っていたのを拝借しました)


ところでこの扉絵。

掲載された頃はどんな場面なのか不明でしたが、今話を読んでようやくその答えが見つかりました。

エミリコが眠りから目を覚ます瞬間を切り取ったかのような描写。

それは3か月後の作品の大ブレイクだけではなく、ケイトとエミリコの物語が始まった、本当のスタートを告げるシーンだったのかも知れません。続きを読む

シャドーハウスのアニメ化発表から一年

既にシャドーハウスのアニメ第二期の制作が発表されてからひと月以上経ちますが、実は本日10月16日は「一期」のアニメ化が発表された日であります。

昨年の今頃と言えば、丁度第6巻の発売日でしたね。6巻の帯に「アニメ化決定」と大きく書かれていたのを見て、本当にアニメ化するんだと喜んでいた事が昨日のことのように思い出せます。

令和2年10月16日は、大ヒットとなった「劇場版・鬼滅の刃無限列車編」の公開初日や、社会現象アニメの大団円となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の公開日が決定するなど、アニメ関連の話題が同時にニュースになりました。

そんな中、一時的とはいえツイッタートレンド入りを果たしたシャドーハウスも、多くのファンから期待されていたと思います。


そして振り返れば、驚くほど豪華な声優陣の起用や、毎週末の深夜を席巻する話題性、新宿マルイメンとのコラボなど、大きな出来事がどっと押し寄せる毎日でした。

9月11日のアニメ二期の制作発表もその一つです。

また、先月より開催されているモットカフェ池袋店のコラボカフェの期間延長が、つい昨日発表されました。それどころか、今度は大阪での開催も計画されているとのことです。

ここまで嬉しい話題が続くと、これからシャドーハウスという作品がどこまで広がっていくのか本当に楽しみですね。作中の台詞ではないですが、シャドーハウスの素晴らしさがもっと広く世界に知られるよう、この流れがどんどん続いて欲しいと思っています。


気が早いですが、二期が放映された後の展開も想像が止まりません。

一昨年の10月は、お披露目編が終了し、多くの読者が第43話のシャーリーとラムのシーンに衝撃を受けていました。

昨年の10月は、かつてのこどもたちの棟が描かれ、カリスマ・クリストファーを襲った悲劇に多くの読者がバーバラとマリーローズと共に涙しました。

そして今年は、主人公コンビの過去が怒涛の如く描かれ、とてつもない勢いで伏線が回収されています。

ということは、アニメシャドーハウスは二期だけでは終わらないでしょう。
それこそ三期、いや劇場版だって夢じゃないはずです。


今はまだ世間一般に知られているとは言い切れないと思いますが、先程取り上げた「鬼滅の刃」「エヴァンゲリオン」にだって負けない魅力がシャドーハウスにはあります。

ならば、これからのシャドーハウスの快進撃は約束されたも同然でしょう。


昨年の前日までは想像でしかなかった、画面の中で動くエミリコ。

それが今では、それを大スクリーンで見たいという、限りなく実現に近い期待を込めて記事を書けることが嬉しくてたまりません。



第111話 森に潜む影

ただの雑感ですが、週刊ヤングジャンプって結構遊び心のある雰囲気なのかなと思う時があります。

なぜかといいますと、作品間で似たフレーズや描写が度々見受けられるからです。

例えば、シャドーハウスの第42話が公開された時のことですが、次ページに掲載されていた『メイド・イン・ひっこみゅ~ず』の扉絵が黒塗りのシルエットだったことがありました。

また、第45話のラストはエドワードの顔が大写しになっていましたが、その次に掲載されていた『銀河英雄伝説』では、丁度エドワードに容姿の似た人物のメイン回でした。

更に、お披露目ではエミリコの象徴としてシロツメクサが描かれていましたが、『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』と『久保さんは僕を許さない』でも、シロツメクサの花言葉が重要な意味を持つエピソードがありました。

こういった事柄を目にしていますので、ひょっとしたら各担当者間での連携がうまく取れているのか、またはそれを統括する優秀な編集者がいるのかなと以前より感じていました。

尤も、私は週刊ヤングジャンプ以外の漫画雑誌を熱心に読んだことはないので(強いて言えばビッグコミックくらい)、もしかしたら他の雑誌でも見受けられるのかも知れませんけどね。


しかしいずれにせよ、編集部内の雰囲気は良いのではないでしょうか。今年の「次にくるマンガ大賞」では週刊ヤングジャンプ作品がワンツーフィニッシュ、しかも11位以内に4作もランクインするという快挙でしたが、そんな気風が良い方向に作用しているのかも知れません。

同雑誌で連載を続けるシャドーハウスも、いつか看板作品になれるようこれからも応援あるのみです!


さて、ところで今号でも似たフレーズが出てきた作品がありました。シャドーハウスの前に掲載されていた『真・群青戦記』においてです。

この作品のラストページで、主人公は自分の下に集まった村人を見て「なんか弱そうだな」と心の中で呟くのですが、シャドーハウスでも同じように第111話の主人公が「なんだか…弱そう」と呟きます。


その人物とは、ケイトです。
そしてケイトが弱そうだと感じたのは、前回彼女が見つけた、あの珍妙な生物のことでした。


ではネタバレ含みますので、今回のあらすじは続きよりどうぞ。続きを読む
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