ネタバレになるので詳しくは書きませんが、恐らくはラストページの衝撃によるものでしょうか。
身の毛もよだつようなエミリコの表情は、ケイトでなくとも腰を抜かすほどの迫力でした。
あれが「お花畑」と呼ばれ、シャドーハウスという作品の太陽ともいえるキャラクターの表情とは、到底思えません。ソウマトウ先生の画力には全く驚かされます。
ところで最近のシャドーハウスでは恒例とも言えますが、改めて過去のエピソードを見直す方が増えていますね。
それはやはり、話が進めば進むほど、隠された伏線が顔を覗かせるからでしょうか。第113話では特にその傾向が顕著でした。ここにきて、『単行本0巻』といった感想も聞こえてきます。まさに言い得て妙です。
そこで今回は、第113話を踏まえて改めて単行本1巻を読んでみたら、どんなことが読み取れるのかを見ていきたいと思います。
全12話を幾つかの記事に亘って書いていくため長くなりますが、どうぞお付き合い下さい。
当時のケイトが直面していた状況が、手に取るように分かるはずです。
単行本1巻が発売されていた当時の感想はこちらです。↓
第1話 ケイトとエミリコ
本ブログを始めたのは第18話が公開された後からですので、1~17話のあらすじ記事は18話までの内容を把握した上で書いておりました。よって、リアルタイムで各話ごとに記事を書き始めたのは翌週の第19話からとなります。
それにしても当時は結構簡潔に各話書いてますね。一体いつから冗長な記事になっていったのやら…。
さて、愚痴は置いておきまして第1話をまずは振り返りましょう!
<第1話>
●ケイト・シャドー様に仕えている生き人形です
第46話 いきにんぎょうでも書きましたが、このエミリコの言い回しを読んだ時、なぜ「仕えることになった」とか、「仕える」と言わないのか少し疑問に思っておりました。なんだか、第1話よりも前からエミリコがケイトに仕えている風な表現が少し気になっていたんですよね。
ただ、これはもう明白ですね。
この時のエミリコは、洗脳から解け始めていた時期ということです。
こんな些細なモノローグが後々大きな意味を持つとは驚きですね。
●私(ケイト)ね 人の目を見て話すの苦手なの
こちらの台詞も過去記事の沈黙のエミリコで触れましたが、見事に外しました。
ではケイトがなぜこんなことを言ったのかというと、やはりアレでしょう。
第113話のラストです。
まああんなエミリコの目を見たら、こう言いたくなるのはやむなしですね。
●シャドーの顔は誰にもわからないから…
ケイトの正体を知った今となっては切ない台詞です。
煤を出して沈黙した彼女は、何を考えていたのでしょうか。
●見ないで!(ドンッ)
ケイトの顔とエミリコの顔でも述べましたが、ここでも警戒心MAXのケイト嬢。
そりゃ一番秘匿しなければならない事実ですよね。ケイトが必死になるのも分かります。
ちなみにケイトは、湖畔で初めてエミリコに会った時も似た反応をしています。ああ、辛いシンクロだ…。
●よくそんなに笑えるわね
ひょっとしたら、笑顔を取り戻したエミリコを見て、ケイトは洗脳が薄れつつあると気付いたのではないでしょうか?
直後のコマで叩いてしまったことを詫びているのは、そのせいもあったかも知れませんね。
●ケイト・シャドーにとって大切な「個性」だから
ケイトからすれば、自身をシャドー姓として名乗るのは不本意だったかもしれませんが、ここは慎重に対応したのでしょう。エミリコに感謝を示しつつ、警戒を怠ることを忘れません。
●……別に失礼ではないわよ
そりゃそうだ。人間だもの。
●あれは不安…かしら
ケイトとしては、エミリコとこれからどうやって動いていけば良いのか。そういった、これから先の不安が煤として現れていたのかも知れません。
●私と一緒にいることに不安がなくなったのですね?
…そうかもね
ちょっと本心を隠しているケイトが可愛いですね。
まだ慎重ではあるものの、ケイトにとって第1話の日は、希望が見えた初めての日だったのかも知れません。
いや~、第1話を振り返りましたが、読めば読むほどどのシーンも意味深に思えてきて大変でした!
しかし第113話までのエピソードを踏まえると、やはりケイトは当時、かなり綱渡りをしながら毎日を過ごしていたのではと思わずにはいられません。
私が臣下だったら、『よくぞご無事で…!』と感涙すること間違いなしですよ。
凄まじい精神力を持ったお嬢様、流石のケイト嬢です!
