来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

感想

第97話 信じられるもの

未だ取り上げられることの多い新型コロナのニュースですが、そういえば昨年の今頃にこんな話題がありました。

それは、“欧米でマスクに抵抗のある人が多いのは口元で表情を認識しているからだ”という風説です。

風説と書いた通り、この論に根拠はありません。ただこのことを聞いた時、そういった見方もできるなと思ったものでした。

ちなみに、アジアでマスクに抵抗がないのは目で表情を認識するからだそうです。欧米で言うマスク=アジアにとってのサングラス、といったところでしょうか。何となく腑に落ちる気がします。まあ与太話の類でしょうけどもね。


ただ、表情が認識できないと不安に思う気持ちは世界共通かと思われます。シャドーハウスはまさにその感情を逆手に取った作品といえましょう。当ブログでも書きましたが、第89話のラストでは、全く表情の見えないサラの姿に戦慄する方が多く見受けられました。あのシーンはシャドーハウスという作品の真骨頂の好例です。(第89話 甘言)

もちろん、表情が見えないと怖いのはシャドーだけではありません。生き人形も同じです。第50話ではエミリコの表情が隠された、ホラー作品のような扉絵が描かれました。


第97話もそれを彷彿とさせる扉絵です。

温室の奥に佇む、パトリックとケイトとエミリコ。いずれの表情も伺うことができず、その影は見ている者を捕らえるかのように伸びています。見ているだけで得体の知れない恐怖心がこみ上げてきました。

もしも私がシャドーハウスに迷い込んでこの光景に遭遇したなら、その場から動けなくなることでしょう。この館の不気味さを改めて思い知りました。


そして今回。

このシャドーハウスという館の真実に手を掛けた人物が、また一人現れました。

第97話。此度の主役は、「パトリック」です。



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第96話 これから

今回もサブタイトルが良い味を出していますね。

先週が「あれから」。今週が「これから」。
ケイトとエミリコの闘いが、新しいスタートを切ったことが良く表れています。

現実世界でもアニメ放送が始まりましたし、物語も作品そのものも「これから」が非常に楽しみになってきました。
私にとっても「これから」の3か月は忙しくなりそうですし、いよいよ本格的にシャドーハウス漬けの毎日となりそうです。(今更?)


さて、そうなると我らが主人公・エミリコにはビシッと決めて欲しいところですね。

普段は天真爛漫な少女ですが、第41話では王子様のような、第82話では勇者のような格好良い姿を見せていました。

やるときはやる。見た目からは想像できないジャンプ系王道主人公、それこそがエミリコです。


しかし今回のお話では、エミリコはこどもたちの中心でなんとも情けない姿を晒しました。

思わず出た台詞に、しまったという風に固まるエミリコ。

ところが、偽らざる自身の素を曝け出した彼女によって、こどもたちの棟の空気は一変します。


いつの世も時代が動く瞬間は予期せぬものです。そんなエミリコを見て、ショーンは彼女の持つ『資質』を見抜きました。

あるがままの姿で人を動かすことのできるエミリコは、誰しもが思い描く理想のリーダーなのかも知れません。


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第95話 あれから

「あれから」という言葉から何を連想するか。

人によって様々でしょうが、私は「あれから 僕たちは 何かを信じてこれたかなぁ」のフレーズで有名な「夜空ノムコウ」(SMAP/平成10年)がまず思い浮かびますね。(世代がバレる)

リアルタイム世代でなくても、音楽の教科書に載っていて知ったという若い方もいらっしゃるかも知れません。メロディーだけでなく歌詞も巧みに計算されていますので、国語の教科書に載ってもおかしくないんじゃないかなと私は思っています。納得のミリオンセラーです。

特に私が好きなのは、「悲しみって いつかは 消えてしまうものなのかなぁ… ため息は少しだけ 白く残ってすぐ消えた」「このままどこまでも日々は続いていくのかなぁ… 雲のない星空がマドのむこうに続いてる」
の2フレーズです。

切ない心象(悲しみって消えるのかな/日々は続いていくのかな)とそれに伴う行動・風景(ため息/雲のない星空)という二つの事象を描いているのに、最後の言葉(すぐ消えた/むこうに続いている)がその両方の事象に掛かっている上に、主人公の疑問(切ない心象)のアンサーになっているという、非常に高度な歌詞です。どうやったらこんな歌詞が書けるんでしょうね。流石スガシカオ氏です。

おまけに“ため息/雲のない星空”は主人公にとって極自然な行動・風景ですので、主人公はその答えに気付いていない可能性もあります。なんてもどかしい若者の心理を描いた作品なのか……!

しかもこの夜空の風景だって唐突に現れた訳ではなく、1番の歌詞で主人公が窓を開けているからこそのフレーズです。1番のサビと2番のサビが連動しているとは…!

さて、「夜空ノムコウ」の批評を続けていますと記事が何本あっても足りないので本題に移りましょう。(絵にせよ漫画にせよ音楽にせよ、素晴らしい作品は時代を越えた“普遍”さを持っているということが言いたかっただけです。)
シャドーハウスだってきっと、「あの頃」を振り返る未来の世界で輝いているに決まっています。


今回のお話は、“夜空の下の誓い”がただの誓いではなくなる、そんな明るい兆しが見えたエピソードでした。


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第94話 内通者

先週土曜日のアニメ特番は大盛況だったようですね。

私はというと、仕事のため見られませんでした(泣)

まあ午前中のAnimeJapanのコーナーは視聴できたので良いんですけどね。特番の方は、せめてBlu-rayのおまけか何かで収録してもらえたらなあと思っています。


さて、アニメ放映も刻一刻と近づきつつありますが、ヤングジャンプ本誌でもシャドーハウスが大きく取り上げられ始めました。特に今週の17号では見開きで宣伝がされています。(216・217ページ)

この並んだケイトとエミリコは第1話の扉絵ですね。この二人の姿を本誌で、かつカラーで再び見られる日がこようとは思いませんでした。本当にアニメ化様々です。注目度の上昇はとどまることを知りません。放映時にはどれだけ盛り上がるのかもはや予想不可です。


そして、予想不可といえば本編も同じです。

本来は『対スザンナ』のみだった“珈琲豆のすり替え”ですが、道中でジョンとショーンを巻き込み、そして最後の最後に想定外の人物が関わっていたことが判明します。

おまけに、その過程でエミリコの過去に触れられるなど、一時も目が離せない展開が相次ぎました。一体この作品はどこまで進んでいくのだろうかといつも驚かされます。


今回のエピソードでは、その余波が様々な登場人物に広がっていく様が描かれました。

アニメ放映が注目されがちな昨今。しかし漫画では第100回がもう目前です。

その節目でとてつもない衝撃をもたらさんと、火種が徐々に燻り始めました。



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第93話 顔の見えない人形(2)

先週同様、アニメ関連の情報が大量に投下されています。あまりの流れに追いかけるどころか、しがみつくので精一杯になってきました。

それにしても情報が沢山あるのってこんなに楽しいんですね。かつてはツイッターで“シャドーハウス”と検索しても数日前のツイートしかない、なんていうのも珍しくはありませんでしたが、今では画面を開くたびに“1分前” “15秒前”の呟きがびっしりあります。一昨日は来季のアニメ作品がいよいよ放映間近とあって、シャドーハウスも大きな注目を集めていました。

ちなみにアニメ放映が始まる4月10日は“主従の日”だそうです。

おおっ、これ以上に放映スタートに相応しい日はありませんね!

すす払いの日と双子の日にブレイクしたり、令和時代の始まりと共に庭園迷路編がスタートするなど、シャドーハウスの現実世界とのクロスオーバーがまた一つ増えました。いつかこの辺りの情報もブログでまとめたいですね。


さて、そんなこんなで界隈が盛り上がりつつありますが、本編ではまたもや新情報が明らかになりました。

シャドーハウスの世界観は、現実世界と同じくらい奥深いのかも知れません。



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