来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

第151話 笑顔【感想】

「顔」という言葉を知らぬ人はいないでしょう。

辞書を引くと、「頭部の前面部」「顔立ち・容貌・容姿」「おもて側」といった様々な意味を持ち合わせている語句です。

しかし、それらに共通するのは、その人物やモノを代表する部位だということです。

例えば「顔色を窺う」「顔に出る」「彼はイベントの顔だ」といった慣用句や言い回しを想像して頂ければ、「顔」という言葉が持つ意味合いの幅広さを実感できるかと思います。


さて、シャドーハウスにおいても「顔」という言葉が良く見受けられますね。
単行本第1巻でもケイトがしょっちゅう「顔」について言及しています。

第1話では「横顔」、第2話では「顔の替わり」、第5話では「私の“顔”」などなど……。


しかし、シャドーハウスにおける「顔」という言葉には、現実世界と全く異なる意味があります。

「顔」とは「生き人形」、つまりエミリコ達のようなシャドーの従者を指すからです。

作中において、このようなシャドーハウス独特の意味合いで「顔」という言葉が用いられた例は幾つもあります。例えば、第7話のサブタイトル「別の顔」は、劇中で登場したミアとバービーを婉曲に表した副題でした。

こんな風に通常とは異なる意味で用いられているのに、「顔」=「生き人形」だと読者が受け入れられたのは、第6話冒頭のエミリコのモノローグがあったからこそだと思います。まんまとソウマトウ先生の術中に嵌ってしまっていたわけですね。いやはや凄いです。


ところが、あのサブタイトルにはもっと深い意味があった、と思わせる出来事が此度描かれました。

もちろん、当時のサブタイトルを手掛けた担当者と現在の担当者の方は別人ですので、ただの偶然でしょう。

しかし、そんな偶然さえも作品の一部にしてしまうのがシャドーハウスという作品の力です。

今回のエピソードでは、第7話の「別の顔」が「笑顔」になるハートフルストーリーが紡がれました。続きを読む

第150話 決意の証

今号の週刊ヤングジャンプは、なんとシャドーハウスが巻頭カラーです!

前回の巻頭カラーは2020年10月でしたから、二年振りということですね。

因みにその前だと2018年9月の連載開始時まで遡りますので、ほぼ二年おきにシャドーハウスが巻頭カラーを飾っていることになります。

こうなると2024年の秋が楽しみですね。

シャドーハウスが四度目の巻頭カラーを担うのか、はたまたソウマトウ先生の次回作が華々しくスタートするのか……。

思わずそんなことを考えてしまいました。


ただ、此度の巻頭カラーは過去二度とは違う点がありました。

それは一回目の「連載スタート」や二回目の「アニメ化決定」といった、目玉となる新情報がなかったからです。

一応200万部突破記念と銘打っていますが、それについては既に12巻の帯に書いてあります。しかし、かと言って150話という節目を以ても、巻頭カラーの理由としては些かインパクトに欠けます。それなら第50話や第100回で巻頭カラーを飾っていてもよさそうなものです。(どちらも中間カラーだったものの、巻頭カラーは逃しています。)


すると、答えは一つです。


“名実ともにシャドーハウスが週刊ヤングジャンプの看板作品になった”


そういうことでしょう。でなければ、シャドーハウスが2023年一月号という重要な号の巻頭に登場した理由は説明できません。

長寿漫画のキングダムやメディアミックス作品のウマ娘シンデレラグレイを例外とすれば、二期までアニメ化されたシャドーハウスだって他の話題作に引けを取りません。

未だ漫画としての栄誉に恵まれないシャドーハウスですが、いつかタイトルを獲得した暁にはその勲章を肴に祝杯を上げたいものです。


さて、勲章といえばシャドーハウスで真っ先に思いつくのは“星つきの勲章”ですね。

語るまでもない、こどもたちの棟の指導者の証です。これまでもこの勲章を巡って様々なエピソードが語られてきました。


“星つきの勲章”を付ける者・見る者・狙う者……


今話においても、三者三様のこどもたちの思惑が描かれることとなります。
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第149話 ルイス【感想】

いつもでしたら、本題に入る前に近況報告や関連雑学を長々と語っていますが、今回は早々に本題に入りたいと思います。

理由を言いますと、前記事の「2期Blu-ray&DVD発売記念イベント 現地レポート」を書きあげたところでほとんど気力が尽きてしまったからです。

イベントの熱が冷めないうちにと、徹夜で翌日の明け方まで書き続けていたのがいけなかったようです。

その日に題材を決めて一日で記事を上げるのは久々だったので大分疲れました。恐らく一晩で書き上げたのは一期アニメ4話でのローブ様の件以来かも知れません。

しかしながら、前記事は本ブログにしては結構評価頂けているのでそれが救いであります。


さて、しかし。

そんな理由などなくても、今回のエピソードにつまらない前段は必要なかったと言えるでしょう。

それだけ衝撃的な展開が第149話では繰り広げられたからです。

第150話を目前にして、遂にあの“影の主役”が姿を見せました。続きを読む
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