来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

各話あらすじ

第32話 浮かび上がる細工

某海賊漫画を彷彿とさせる煽りで始まる、第32話。

ポーズを決めて中央に立つのは、ショーンの主人・ジョンです。
語彙力不足も相変わらずです。

ところが、断片的な台詞から意味を読み取って相槌を打つのは、ショーンではなくエミリコだったりします。思わず悔しさを口にするショーンを尻目に、ケイトの情報を引き出そうとするエミリコ。

今回のお話では、エミリコだけでなく他の登場人物の表情も見所となっています。
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第31話 失敗

今回の見所はなんといっても、コロコロ変わるエミリコの表情ではないでしょうか。

パンちゃんを心配して首を傾ける仕草は愛らしく、オブジェから泥水が出て驚く表情は可笑しく、顔の汚れたショーンを見てショックを受ける泣き顔は、勘違いも相まってユーモラスです。

他にも、動物と生き人形の推理が見当違いと気付いた場面や、オレンジを膝に乗せてラムとショーンを待っている時の笑顔、ベンチの推理が外れた時の驚愕の顔や、ラムの謝罪を遮って訝し気にショーンにツッコむシーン、『亡霊が出た!』と騒ぐ顔や、木登りをしている時の元気な顔など、挙げればきりがありません。
ラストで上を見上げながら(読者から見るとこちらを見ながら)ケイトについて尋ねるシーンは、不思議と美人さんに見えます。

またエミリコだけではなく、ベンチで身を寄せ合って三人で景色を眺めている場面は、三人の仲の良さが良く現れていて、読んでいるこちらも思わずくすりとさせられます。
この格好のまま記念写真を撮りたい位ですね。
“お披露目”の記録係がもし居るのなら、ぜひ立候補したいところです。

あ、でも明るい写真ばっか撮ってライアンに怒られるのは嫌だなあ。
「オマエ、こんな面白くない写真ばっか撮ってくんじゃねえよ!(怒)」とか絶対言いそう…。

それはともかくとして、今回はやや骨休め的な感じのお話でしたが、これまたかなり気になる引きで終わっています。
しかも来週は休載。

ですが落胆することはありません。
シャドーハウスが待ち遠しい日々が続きますが、その分掲載時の喜びは2倍にも3倍にもなります。

次回のお話を楽しむためにも、これまでのストーリーを読み込んで期待を膨らませていきましょう!

ということでまずは今回第31話のおさらいです。
ネタバレを含むため、いつも通り続きからでお願い致します。
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第30話 黒い点

見返りを求めずに誰かのために尽くすことは、なかなか難しいものです。
ましてやそれが、自身に関係のない他人のためなら尚更です。

世の中には無償の奉仕というものもあるにはありますが、その場合も奉仕者自身の立場が確立されていなければほぼ成り立ちえません。

夏目漱石は小説『三四郎』で、
「人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ。」
と書いていますが、裏を返せば、人は自身の心身に余裕がなければ親切もままならないということをよく表しています。

身を削る献身とはそもそも、生物としては『余計な』行動とも考えられます。
ならば漱石の言葉は、百年前、いやそれ以上前から変わらない人間の本質なのかも知れません。


今回のお話は、そんな当たり前のことが当たり前ではない、しかし誰もが心のどこかで願っている理想像が描かれていました。
もしもこれを明治の文豪が目にしたなら、果たしてどのような感想を抱いたでしょうか。
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第29話 不完全な地図

地図とは普通、目的地までの最短距離を示す案内図です。

その目的のために有用な情報が多く含まれていればいるほど、地図としての価値は上がっていきます。

ではそれに当てはまらない地図とは何でしょうか?

正解は迷路です。
目的地まで向かう難易度が上がれば上がるほど、その価値を増大させる不思議な地図です。

この迷路のくだりは、昔読んだ物理の本(宇宙とか反世界だとかが書いてあるような本)からの受け売りですが、読んだ当時はなるほど言い得て妙だなと思いました。

確かに、迷路とは"人を迷わせる路(みち)"なのですから、当然といえば当然です。

では、更にこの迷路の価値を高めるにはどうしたら良いでしょうか。
より迷いやすくするための方法とは何か、ということです。

この答えこそが、今回のお話で取り上げられた"不完全な地図"です。

案内図として本来は欠かせないはずの、"情報"の一部が意図的に取り去られた地図。

第29話では、それに翻弄される生き人形達の姿がありました。
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第28話 視線

今回目を引くのは、扉絵でクールな視線をこちらに向けるルウとリッキーです。

2巻表紙のタイトルもそうですが、今話の作品名は初めて銀色で書かれており、それが更に冷たい印象を増幅させています。

絵柄も2巻表紙に少し寄せた感じになっていますね。
か細い輪郭と淡い色使いが、摩訶不思議なこの作品を象徴しているかのようです。


ただそんな怪しげな雰囲気から始まる第28話ですが、終始エミリコは笑顔です。

特に、最終ページで蝶を眺めながら微笑む姿はとても愛らしく、ポストカードにしたい位です。
(そういえば、初めてシャドーと生き人形以外の生物が登場しましたね。)

ところが、物語の展開はそんなエミリコの表情とは裏腹にかなり大きく動きました。

ストーリ上の展開というよりは、大きい謎明かしが行われたというべきでしょうか。
そして謎明かしが行われたと同時に、新しい謎がまた増えました。

物語が新たな展開を迎えるごとに謎が謎を呼ぶ構成は、シャドーハウスの真骨頂です。
ですが今回開示された情報は、恐らく連載以来最大級と言っても過言ではありません。

お話のあらすじと感想については、ネタバレを含みますので続きからでお願い致します。
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