来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

感想

第30話 黒い点

見返りを求めずに誰かのために尽くすことは、なかなか難しいものです。
ましてやそれが、自身に関係のない他人のためなら尚更です。

世の中には無償の奉仕というものもあるにはありますが、その場合も奉仕者自身の立場が確立されていなければほぼ成り立ちえません。

夏目漱石は小説『三四郎』で、
「人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ。」
と書いていますが、裏を返せば、人は自身の心身に余裕がなければ親切もままならないということをよく表しています。

身を削る献身とはそもそも、生物としては『余計な』行動とも考えられます。
ならば漱石の言葉は、百年前、いやそれ以上前から変わらない人間の本質なのかも知れません。


今回のお話は、そんな当たり前のことが当たり前ではない、しかし誰もが心のどこかで願っている理想像が描かれていました。
もしもこれを明治の文豪が目にしたなら、果たしてどのような感想を抱いたでしょうか。
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連続登場記録、途切れる!

題名を見て、一体どうしたんだと思った方が多いかと存じます。

いや、鋭い方ならば私の言いたいことに気付いているかも知れませんね。
なんといっても、シャドーハウスの話題しか取り上げてない当ブログです。
第29話を読んでみれば、おのずと何を指した言葉なのかお分り頂けるかと思います。

ですが、少しネタバレになりますね。
内容は続きにてお願いします。
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第29話 不完全な地図

地図とは普通、目的地までの最短距離を示す案内図です。

その目的のために有用な情報が多く含まれていればいるほど、地図としての価値は上がっていきます。

ではそれに当てはまらない地図とは何でしょうか?

正解は迷路です。
目的地まで向かう難易度が上がれば上がるほど、その価値を増大させる不思議な地図です。

この迷路のくだりは、昔読んだ物理の本(宇宙とか反世界だとかが書いてあるような本)からの受け売りですが、読んだ当時はなるほど言い得て妙だなと思いました。

確かに、迷路とは"人を迷わせる路(みち)"なのですから、当然といえば当然です。

では、更にこの迷路の価値を高めるにはどうしたら良いでしょうか。
より迷いやすくするための方法とは何か、ということです。

この答えこそが、今回のお話で取り上げられた"不完全な地図"です。

案内図として本来は欠かせないはずの、"情報"の一部が意図的に取り去られた地図。

第29話では、それに翻弄される生き人形達の姿がありました。
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第28話 視線

今回目を引くのは、扉絵でクールな視線をこちらに向けるルウとリッキーです。

2巻表紙のタイトルもそうですが、今話の作品名は初めて銀色で書かれており、それが更に冷たい印象を増幅させています。

絵柄も2巻表紙に少し寄せた感じになっていますね。
か細い輪郭と淡い色使いが、摩訶不思議なこの作品を象徴しているかのようです。


ただそんな怪しげな雰囲気から始まる第28話ですが、終始エミリコは笑顔です。

特に、最終ページで蝶を眺めながら微笑む姿はとても愛らしく、ポストカードにしたい位です。
(そういえば、初めてシャドーと生き人形以外の生物が登場しましたね。)

ところが、物語の展開はそんなエミリコの表情とは裏腹にかなり大きく動きました。

ストーリ上の展開というよりは、大きい謎明かしが行われたというべきでしょうか。
そして謎明かしが行われたと同時に、新しい謎がまた増えました。

物語が新たな展開を迎えるごとに謎が謎を呼ぶ構成は、シャドーハウスの真骨頂です。
ですが今回開示された情報は、恐らく連載以来最大級と言っても過言ではありません。

お話のあらすじと感想については、ネタバレを含みますので続きからでお願い致します。
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第27話 庭園迷路

2巻の発売まで残すところあと1週間となりました。

1巻に引き続いて豪華装飾とのことで、今から楽しみが止まりません。

しかも全く同じ仕様というわけではなく、銀箔押しのタイトルに少しヒヤッとした表紙絵になるそうです。
2巻のプロモーションもまた凝ったもののようなので、今から期待大です。

もしまた原画展などがあったら、ぜひ足を延ばしたいですね。
各書店の購入特典もあれば嬉しいところです。

さて、そんな風に現実世界では商業展開が進みつつありますが、物語の展開も新たな局面を迎えています。

前々回より触れられていた、屋敷の外での “お披露目”。

すなわち、“庭園迷路編” の始まりです。

消息不明の主人のために躍動する、5人の生き人形達の活躍がこれより繰り広げられます!
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