来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

各話感想

第184話 二人の侵入者【感想】

年明けからもう一か月です。

明日から二月とは時が経つのは早いものですね。何だかまだ一月中旬じゃないかと錯覚しそうな気分です。

しかし悲しいかな、既に一年の十二分の一が過ぎてしまいました。そろそろ心引き締めていかねばなりません。(遅い)

ところでpixivFANBOXの話題になりますが、実は昨日まで会員向けにこんなサービスがありました。

辰年

ネットワークプリントによる、ソウマトウ先生描き下ろしの年賀状です!
ケイト格好良い!  あとの三人は滅茶苦茶コミカル!!

ケイトは昨年と同じテイストで、今年は辰年ということで龍を形作るすす能力を発揮しています。

こう見てみるとケイトのすす能力は万能ですね。是非とも全部の干支を拝みたいので、あと10年はシャドーハウスの連載が続いてくれないかなあと思います(割と本気で)

かたやエミリコとジョンとショーンは、龍の着ぐるみ?でしょうか。等身が低くてゴジラっぽいフォルムですが多分龍でしょう。ガオーと吠えているのが可愛らしいです。

こうした描写は本編にはまず出てこないので見ていて楽しいですね。この三人以外でも、ルウなんかは乗り気で着てくれそうですし、3期放映の暁にはマルイコラボとかで同期の干支衣装とかも見てみたいです。個人的にはエミリコは酉、ショーンは羊、ラムは卯で確定かな?(第31話参照)


さて、無理矢理干支と繋げるわけではないですが、龍に関連した諺に「竜頭蛇尾」という言葉があります。

読んで字のごとく「頭は竜で尻尾は蛇」、つまりは「最初は竜のように勢い盛んだったのに終わりになると面影なく衰えること」を意味します。比較的よく使われる諺だと思います。

こう見てみるとシャドーハウスという作品とは全然関係ないですね。

何と言ってもシャドーハウスはその真逆、序盤はじっと耐えて勢いを貯めて、ストーリーが本筋に入るや否や大ブレイクした作品だからです。この勢いはこれから先もずっと続くと私は信じています!


しかし、作中を眺めてみるとそんなエピソードばかりではありません。多種多様なキャラクター達が各々の意志でバラエティに富んだ人生を歩んでいるからです。

その道筋で残念ながら挫折した登場人物もいます。また、主人公であるケイトとエミリコも例外ではなく時には失敗し足踏みすることもしばしばあります。

何事もうまくいく。そんな都合の良いことはシャドーハウスという館ではありえないのです。


今回のエピソードでは、とある人物がそんな苦い普遍的事実を味わうさまが描かれました。

「完璧な世界」を目指すエドワード。

彼の「ご高説」は「竜頭蛇尾」に終わりました。続きを読む

第183話 サーカスの記憶【感想+考察】

昨年末、エミリコのとびきりの笑顔で幕を閉じたシャドーハウス。

第152話で締め括られた一昨年と比べると実に爽快な年越しとなりましたね。『第152話ってどんなエピソードだったっけ?』と思った方は単行本14巻をご参照下さい。エドワードがバーバラに最悪の「真実」を暴露したあのエピソードです。痛々しい姿でこどもたちの棟へ辿り着いたバーバラとバービーの姿を見て「この続きを見るには来年まで待たなければいけないのか……」と思ったことを昨日のことのように思い出せます。

そんな風に当時の事を考えれば、第182話が令和5年のラストを飾ったお陰で年末を心穏やかに過ごすことが出来ました。もしかしたらシャドーハウスを読み始めてから初めてのことかも知れません(笑)

なにせ一昨年の年末はこどもたちの棟に突然トマスが現れるし、その前の年末は「殺してやろうかしら」(byアイリーン)「内側から壊せばいい……!!」ニタッ(byエドワード)でしたからね。というか読み返すと年末になるとエドワード滅茶苦茶絡んでくるなあ、なんてこった。(ちなみにその前の2019年の年末は第51話の“シャドーボクシング回”です。振れ幅が凄い)

ということで、前回の第182話を読んでから早く翌回を見たくてたまりませんでした。どのくらい楽しみにしていたかと言いますと、更新日が休みなのを良いことに1月3日の夜中まで起きてすぐに読んだくらいです。第182話ラストのエミリコの笑顔は、それだけこれからの希望を感じさせるシーンでありました。


ところが、うまくいくことばかりではありません。

途中まではそんな楽観的な私の予感を裏付けるような展開が繰り広げられますが、物語が進むにつれて明らかになったのは、ケイトやエミリコ・新人達だけではなく、読者全ての予想を覆す「真実」でした。

これまでのシャドーハウスの道のりとは異なり、本年の年始はあのエドワードが「動かぬ証拠」を携えて登場です。続きを読む

第182話 師弟【感想】

先々週の土曜日、ドキュメンタリー映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」が地上波にて放送されておりました。

これは今春に列島を沸かせたワールド・ベースボール・クラシックの日本代表(侍ジャパン)に密着した作品で、優勝後の社会現象を受けて映画館でも公開されていました。(公開期間中は忙しすぎて映画館に行けず)(そういえば令和時代になってから一度も映画館行ってないなあ)

私も時々野球観戦するので視聴したのですが、表には出てこなかった激闘の裏側でのやり取りや選手・首脳陣の素顔が見られてとても興味深かったです。贔屓球団の遊撃手がクローズアップされていると聞いてはいましたが、それ抜きにしても楽しむことが出来ました。大晦日にも紅白歌合戦の裏番組で特集があるそうなので時間があればそちらも見てみようと思います。


ところで、2023年大会の侍ジャパンのメンバーは「史上最強」と言われていました。

眺めてみれば、最年少完全試合の佐々木朗希投手、球界のエース・山本由伸投手、2009年優勝大会の胴上げ投手・ダルビッシュ有投手、前年にノーヒットノーランを達成した今永昇太投手と、ピッチャーだけでも錚々たる選手が集まりました。

野手も、世界一のショートストッパー・源田壮亮選手、令和初の三冠王・村上宗隆選手、トリプルスリーの山田哲人選手、レジェンドから背番号を受け継いだ甲斐拓也捕手と、こちらも球史に残る顔ぶれです。

また、メジャーリーグの日系2世のラーズヌートバ―選手が選出されたことは、将来の日本野球の発展や広がりを感じさせる大きな出来事でした。


ですが、何と言っても一番の注目は「二刀流」こと大谷翔平選手です。

先日の移籍報道では1000億円(!?)という超巨大契約で話題になっていましたね。押しも押されぬベースボールの第一人者です。(山本由伸投手の460億円も凄い)

メジャーリーグで大活躍する彼が、決勝でチームメイトかつMLB最強打者のトラウト選手を三振で切って取った瞬間は本大会のハイライトでもありました。今風に言えば、大谷選手は「持ってる男」です。来年以降の活躍も楽しみであります。


さて、ところで豪華メンバーが集まったWBCですが、これほどの選手達が一堂に会したのは指揮官の栗山英樹監督の人徳に尽きるでしょう。

大谷翔平選手は指揮官が誰でも参加するつもりだった、と会見で明かしていましたが、日本ハムファイターズ時代の監督だった栗山氏が代表監督に就任したことは無視できなかったと思います。そんな二人を「恩師」「師弟」と紹介するメディアも多々ありました。


そういえば、シャドーハウスを振り返ると「主従」という関係は沢山ありますが、あまり「師弟」というのは聞かないですね。

まあ当然と言えば当然で、館のシステム自体が「主従」ありきですし、謀略行き交う貴族社会なのですから当たり前です。エドワードとルイスなんかは良い例ですよね。自分より下の存在を目かけてあげたとしても手放しで慕うとは限りません。それこそ主従同士で疑心暗鬼に陥ることもありうるのは、単行本の15巻でも描かれていました。この館の中では「師弟関係」など望むべくもありません。


しかし、それはあくまでシャドーハウス内での話です。

もしも館の外で育まれた師弟関係があるとしたら、それは現実世界と変わらない関係が実っていることでしょう。

今回の第182話では、かつての「師弟」が信頼関係を取り戻し、そして肩を並べて困難に立ち向かい始めるエピソードが描かれました。
続きを読む

第181話 再試験【感想】

「再試験」ですか……

私事ですが、このサブタイトルを見て嫌なことを思い出しました。

思い出語りで恐縮なのですが小学校4年生の時のことです。

とある授業(確か算数)のテストにおいて、クラス成績が壊滅的だったことから担任教諭が激怒、70点未満の児童は再試験という出来事がありました。

確かその時70点以上だった児童は、普段から勉強ができていた子ばっかりだった気がします。それもあって70点をボーダーラインに設定したのでしょう。私は71点という再試験免除ギリギリの点数でした。


ところが。


なんと再試験対象児童を読み上げていた担当教諭が私の名を呼んだんですよね。

それを聞き、思わず「なんで!?」と叫んでしまいました。普段あまり喋らない質の自分でしたので感情のままに叫ぶなんて普段はしないですし、ましてや教師に対しては常に敬語でいました。大人になった今振り返っても、それほど当時の自分には信じがたいことだったのでしょう。

ですがその教師は「当たり前でしょ!」と一喝するとそのまま不合格児童の読み上げを再開しました。その時の教師の顔は今も忘れられません。

思えば、それ以前にも歴史のテストでクラス全体の成績が悪かった時、100点を取った児童以外は叱責という出来事がありました。その時私が取ったのは98点だったのですが、それを思うと多分目付けられていたのでしょうね。3番目の児童の点数は60点台でしたから。

暗く何を考えているか分からない物知りな児童よりも、朗らかでとっつきやすい秀才を可愛がるというのは良くある話です。

子供だった当時は分かりませんでしたが、あの担当教諭は大学を出たばかりの20代前半という若さでしたし、大人になった今考えると教師といえども感情に振り回されることも多々あったのでしょうかね。

たとえ学校の先生という存在でも、一人の人間であり聖職者ではないというのを早いうちから知ることができたのはある意味良かったと思っています。強烈な体験でしたが後の糧になる出来事でした。
(なお、当時の担当教諭とは現在も年賀状のやり取りをしていて関係は良好ですのでご心配なく)(あ、そろそろ年賀状の準備しなきゃ……)


さて、暗い話をしてしまいましたが、「再試験」あるいは追試というものは大抵身から出た錆であることがほとんどです。ちゃんと勉強をしていればそんな目に遭うことはまずないですからね。

しかしその反面、そうでない理不尽な理由も稀にですがあります。そんな事態に直面した当事者が納得するのは100%不可能でしょう。憤怒といったらこの上ないです。例えば、数十年前の話なのにこうやって当時の事をブログで語る私のように……(だからやめい)

法治国家であり、順法精神がある程度行き渡っている我が国でもこういう理不尽なことは多々あるのです。ならば、シャドーハウスという謀略と権力闘争が繰り広げられる館であれば、弱き者を権力者が都合よく振り回すことは日常茶飯事であります。


ですが、今回のエピソードではそんな非道に遭ってもなお強固な意志で立ち向かう少女の姿が描かれました。

ではソウマトウ先生の事前告知をお借りして、あの頃の私の憤りを鎮めるために「師匠」の後押しをしましょうかね。

理不尽な判定にキャンディ、キレる!!
(12/14発売ヤングジャンプ2号)
画像


続きを読む

第180話 策略【感想】

もう師走ですね。

お盆が終わった頃は、次の大型連休は年末年始だから先が長いなと思っていましたが、何だかあっという間でした。毎年同じ感覚を繰り返していますが不思議なものです。

さて、今年を振り返ると色々ありました。シャドーハウス絡みだと原画展開催が一番の話題だったでしょうか。原画展終了後してからまだ次報はありませんが、きっと来年には他の地方でも開催してくれることでしょう。その時は旅行がてら私も足を伸ばしたいですね。今からもう楽しみであります。(そういえば原画展の額装そろそろ届くかな?)


しかし、それでも令和5年はまだ20日も残っています。

実は今年中に書きたいと思っていた記事が未だに二つほどあるのですが、何とか間に合わせられるよう頑張りたいです。(一つは純粋な自慢記事になりますが)


ただ、その前にまずは各話感想からまいりましょう。

遂に第200回まであと「20回」と迫ったシャドーハウス。

こどもたちのトップと大型新人の直接対決となりました。続きを読む
最新コメント
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ