来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

考察

「星つきと仲良し作戦」の終着点

ヤングジャンプ本誌で、第148話まで物語が紡がれてきたシャドーハウス。(今夜第149話が公開されます)

ネタバレになりますので詳細は避けますが、現在こどもたちの棟は大きく動いております。

どう動いているのかと言われると難しいのですが、取り敢えずトマスのせいだと言っておきます。つまり現実時間でも、今年に入ってからこどもたちの棟で起こっているあれこれの原因はトマスのせいです。

余計なことをまあという感じですね。雑誌「TIME」みたいに今年のパーソン・オブ・ザ・イヤーを選ぶとしたら、トマスなのは間違いありません!表紙ももちろんトマスです!見たくねぇ!()


…失礼、取り乱しました。

しかし禍を転じて福と為す。

イレギュラーな出来事が起こったことで、ケイトは棟の指導者グループ・星つきのメンバーとの接触に次々と成功しました。

その名は"「星つき」と仲良し作戦"です!(命名:ショーン)


ただ、一見うまく進んでいるかに見えるこの作戦。

ケイト周りだけを見ればとんとん拍子なものの、こどもたちの棟全体を見ると全然解決にはほど遠いですよね。なにせ、「大人」から見ればこの状況は決して好ましい事態ではないからです。一体どうすれば丸く収まるのか予想難解です。


しかし、実はある一点に矛先を向けると案外うまく事を収めることができるのではないかという想像を思いつきました。

本記事では、そのことについて書いていこうと思います。

では、第148話までのネタバレと、アニメ一期の最終回のネタバレを含みますので続きよりどうぞ。続きを読む

ショーンとリッキーが仲悪い理由

少し前の話になりますが、第125話ではショーンが普段見せない姿を見せていましたね。

ネタバレになるので詳細は伏せますが、今風に表現しますと「弟ムーブ」をかますショーンが描かれました。

彼はこれまでキャラ紹介の通り「何でもそつなくこなす」様子が散見されていましたが、ここまで万能とは驚きです。意図的に相手に合わせたキャラづくりができるなんて「顔」として優秀過ぎるくらいです。ジョンがキャパオーバー(※)するのもやむなしです。(※第68話より)

むしろ、何ができないんだと言いたいくらいですよ。
強いて言えば目が悪いことくらいでしょうか。

振り返ってみれば、美少年キャラと思いきや力持ちだったり、冷静キャラかと思いきや主人に殴り返したり、爽やかキャラと見せかけてリッキーに殴られたことを根に持ってたり、慎重なように見せかけて結構雑だったり…。

捉えどころのないナイスガイ、それがショーンです。

そして、この間追加されたのが
『お兄さんキャラかと思いきや、弟キャラも板についてる』


う~ん、凄い!

それも天然ではなく計算の上なんですから末恐ろしいです。アプリやツイッターの感想を眺めておりますと、スージーだけでなく多くのお姉様方がショーンの笑顔に陥落しておりました。いやあ、罪な少年だこと…。


さて、彼の演技があまりに真に迫っていたことから、巷では「ショーンにはかつて姉がいたのでは?」なんていう呟きが幾つか見受けられました。
確かに、非常に興味深いですね。なるほどという気がしました。

ただ、私はショーンの「弟ムーブ」を見た時、実の姉ではないけれども、もしかしたら“姉と呼ぶべき身近な存在”がかつていたのかも知れないと感じました。

今回の記事では、そのことについて書いていこうと思います。

ではでは、当然ながら第125話までのネタバレを含みますので続きよりどうぞ。続きを読む

トマスとサラ(127話ラストについて)

シャドーハウスという館において、大人がこどもたちの前に姿を現すことはほぼありません。

例外は「お披露目」です。それを除けば、星つきがこどもたちの棟の管理人と接触しているくらいです。

ところがそんな中、星つきでも何でもないのに大人と接触しているこどもがいます。

サラです。

流石、期待を一身に受けるシャドーです!


……すいません、少し皮肉でしたね。

ネタバレになりますが、彼女は今現在大人の“手駒”でしかありません。第88話の「甘言」、そして第116話の「初めてのお遣い」では甘い口上に釣られているサラが描かれていました。残念ながら、サラは自身が思っているほど「優秀なシャドー」ではないのです。


しかしそんなサラですが、第127話ではこれまでのような高慢な態度と違い、ごく普通にケイトに接していました。それどころか、今までではありえないような表情さえ見せました。

つまり、彼女の中で大きな心境の変化があったのです。

そこで私は、サラはなぜこれまでの考えを改め、そしてケイトに接近し始めたのかを考えました。

本記事では第127話のラストに焦点を当て、あの時トマスとサラの間にどんな会話があったのかについて語っていきます

それでは127話のネタバレを含みますので、続きよりどうぞ。続きを読む

ケイトとエミリコは何番目?(第112話考察)

明日、というより本日夜は第113話の更新日ですね。

先週は休載でしたので二週ぶりとなります。いよいよケイトとエミリコの過去編が大詰めを迎え、第1話当時の時間軸に追いつくまであと少しとなりました。

…いや、まだ分かりませんけどね。流れ的にそんな気がしますが、もしかしたらまだ波乱があって、もう暫く過去編が続く可能性もあるかも知れません。(お披露目だって、ソウマトウ先生曰く3話程度で終わる予定だったらしいですし)


さて、過去編ということは、今まで読者がケイトやエミリコに関してあーだこーだ言ってきたことの答え合わせが行われたということでもあります。

本ブログで取り上げた事象では、ケイトとエミリコの邂逅や、エミリコの出自、二人の関係性、シャドーハウスの外の世界などが挙げられます。

答えが合っていたかどうかはネタバレになりますのでここでは書きません。ただ体感的には3割程度正解でしょうか。イチローと同じくらいの成功率と考えれば悪くないかも知れませんね。(でもイチローの出塁率は5割弱だから負けてるね)


ところで、結構以前の話になりますが、第8話~第17話を読んでいた時から不思議に思っていたことがありました。

それは、エミリコと他の新人達(当時)との関係です。

そして第112話を読んでいたら、その疑問を解く鍵となるかも知れない描写を見つけることができました。

今回の記事では、第112話を読み解くにあたって用意した見取図を基に、その謎を解いていきたいと思います。



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イギリス英語で“1階”は”ground floor”

9月がもう終えようとしていますが、季節はすっかり秋めいてきましたね。

例年ですと、この時期はまだ残暑で暑い日が続いていますが、今年は8月が終わったと途端にあっという間に涼しくなりました。何だか東京2020の頃の猛暑が懐かしいです。


さて、ところで「秋」を英訳するとどんな単語が思い浮かぶでしょうか?

人によっては“Fall”、または“Autumn”のどちらかと思います。

この違いはアメリカ英語とイギリス英語の違いです。

“Autumn”はラテン語で収穫を意味する“Autumnus”が変化したもので、“Fall”は落葉を意味する“Fall of the leaf”が短くなったものだそうです。それがいつしか、米国と英国でどちらか片方が使われるようになったことで違いが生まれたそうです。単語一つですが、こういうエピソードは面白いですね。

個人的には、私は“Autumn”の方が好きです。

何と言いますか、言葉の響きから秋の寂しい雰囲気が感じられるんですよね。ひょっとしたら日本語の「悼む」と響きが似ているからかも知れません。まあこじつけですけどね。


それともう一つ、アメリカ英語とイギリス英語の違いとしてよく挙げられるのが「階数」です。

これも有名な話ですが、アメリカ英語は日本語と同じく「1階=one floor」「2階=two floor」…、と数えるのに対し、イギリス英語では「1階=ground floor」「2階=one floor」「3階=two floor」と数えます。

私もイギリスに行った時、ホテルのエレベーターにこう書いているのを見て、本当にそうなんだと感動した覚えがあります。
(今思えば写真撮ってなかったのが悔やまれる…)


さて、そういえばシャドーハウスでも「階数」が重要なキーワードになっている場所がありますね。

それは「大人」が住む“おじい様と共にある棟”です。

エドワードは「2階」、重鎮達は「3階」にいることが現在までに明かされています。

ただ、それ以外の情報はまだ不明です。普通の漫画なら「1階」の順を追って明かされると思うのですが、やはり類似作品不在の作品だけあります。構成一つとっても一筋縄ではいきません。

しかし謎に包まれた「1階」について考えるうちに、先程のイギリス英語に実はヒントがあるのではないかと思い付きました。

今回の記事では、“おじい様と共にある棟”の「階数」に着目して記事を書いていきたいと思います。

では第110話までのネタバレを含みますので続きよりどうぞ。

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